『ステキな片想い』は韓中合作の大人気ウェブドラマで初公開から1カ月で1億200万回もの再生回数を記録したモンスター級ドラマです。
「韓国ドラマ＝長い」と言う概念をくつがえし、全体が短くまとまり、面白さもギューッと濃縮されてコメディ要素たっぷりで笑いのツボがめじろ押しです！
K-POPグループの元SISTARのボラが売れっ子アイドル役を務めたり、MONSTA Xが本人役で登場してカッコいい姿が見られるのも魅力です。
そんな「ステキな片想い」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。
ステキな片想いのあらすじ
手がけた新人を必ず大スターにさせるという敏腕プロデューサー、兼、芸能事務所社長のセフン（チョン・イル）はある日、撮影を逃げ出したタレントの代わりに連れてこられたイリョン（チン・セヨン）に目を奪われる。
垢ぬけないが可愛くてあどけなさの残る「金の卵」のような魅力を持つ彼女と契約を結ぼうとするが「興味がない」ときっぱりと断られる。
諦めきれないセフンは何としても契約を結ばせようと、彼女が一人暮らしをしている山奥の一軒家を尋ねて説得をするが、逆に喧嘩になってしまいその場は失敗に終わる。
それから間もなくして大雨が降り、雷が大の苦手な彼女を助けに行き、ついに下山させる事に成功する。
イリョンはセフンから助けてもらった代わりにプロモーションビデオに出演する事を約束してくれたのだが契約に関してだけはどうしても拒否されてしまう。
その後もやはり諦めきれないセフンはさらに執拗に迫るが、自分でも何故ここまでイリョンに執着してしまうのか分からなくなり、ついに仕事が手につかなくなるほど追い詰められてしまう。
「相手の事が心配で気になるのは好きになった証拠」とホ室長（イ・シオン）に言われて、初めて自分はイリョンに恋をしているのだと気づく。
これまで女性をふる事はあってもふられたこともない、実力、容姿、全てにおいて「完璧な男」が、まさかの初めての片想い…？
果たして、この恋はいつか両想いに変わるのだろうか？
ステキな片想いのネタバレ含む感想
このドラマはとにかくテンポが良くてサクサクと見る事が出来ました。しかも、コメディ要素満載でやる事なす事、いちいち可笑しくて笑えました。
ヒロインの若い女の子が山奥の一軒家に住んでいると言う設定がなかなか面白いと思います。
その暮らしぶりは、テレビも携帯もなく、近くの池のような所に行って温泉気分でプカプカと浮かぶなど、上から下まで天然少女と言う言葉がピッタリです！
そんな理由から、セフンとホ室長はイリョンに「オーガニック」とこっそりあだ名をつけていました。
彼女は祖父と暮らしていたのですが、その祖父が亡くなってからも番犬のように強そうな愛犬が居たとは言え、たった一人で郵便も届かないくらいの山奥で暮らしていただなんて普通ではあまり考えられないようなところにも興味が持てました。
偶然が重なり、若きイケメン社長にグイグイと押されたイリョンでしたが、どんなに契約を迫られても頑なに拒否をした理由と言うのが、昔、母がミス春香をしていて夢を追うために出ていき、それが原因で気落ちしたままイリョンの父親が亡くなったので、「顔を売る商売だけはしてはダメだ」と祖父に言われて約束を守っていたからなんです。
芯の通ったしっかり者のイリョンですが、山奥暮らしが長くてあまり人と接する機会がなかったため、世間知らずで危なっかしい天然ぶりを端々から受けました。
しかし、なかなか要領が良い所もあり、事務所で女の先輩から虐められることもなく逆に可愛がられてしまう場面など賢いな～と思わず感心させられてしまいました。
セフンの彼女に対する恋心は日に日に加速して行くばかりで、連絡が取れなくなってからは、一人の時は泣いたり、「あの時好きだと言ってみれば良かった」と後悔を口にしたり、そんな夜中の愚痴を電話口で何時間も延々と聞かされたホ室長の姿も気の毒だけれど笑えます。
もう一人親友に精神科医がいて、愚痴を言いに診察室に顔を出していたのですが、その親友も聞いているふりをして実は相手にもしていなく、そのいい加減さも可笑しかったです。
怖いもの知らずの完璧主義者が一人の女の子にジェットコースター並みに浮いたり沈んだり振り回されている姿は、もはや完全にコントロール不能の別人のように見えてハラハラもしました。
その他、脇役たちのキャラがバラエティに富んでいることからも内容が濃いものになっていてすごく楽しめましたよ。
ステキな片想いのネタバレ含む見どころ①時代劇でお馴染みの二人が現代ドラマで共演
片想いに悩むセフンを演じるチョン・イルさんは韓国でも最高視聴率を誇る「太陽を抱く月」で世子の異母兄の陽明君役の印象が残っており、一方の天然少女を演じるチン・セヨンさんは、「オクニョ」でのしっかり者の主人公オクニョのイメージが強く残っています。
そんな有名な時代劇に出演していた二人の現代ドラマでの共演がとても新鮮に思えます。
チョン・イルさんはスーツ姿も爽やかなイケメン。チン・セヨンさんは時代劇の時は、おでこを出して大人っぽい雰囲気があるのですが、現代ドラマでは前髪を下ろして別人のように幼くて本当に可愛いです。
そして短めのジャンバースカート姿がとてもよく似合っています。
ステキな片想いのネタバレ含む見どころ②山奥の一軒家での会話が最高に笑える
怪我をしてしまったセフンがイリョンの家に仕方なく泊まった時の事です。
ロウソクの灯りだけの薄暗い部屋の中で、セフンは箪笥の上に蛇がいるように見えて悲鳴を上げました！
その声に慌てて様子を見に来たイリョンに「蛇を飼っているのか？」と恐々聞くと…
「あ～、ペクサの事ね！毒があるから気を付けて」と普通に言ってのけるイリョン。
さらに「毒蛇を飼っているのか？」と尋ねると…
「ウソよ、何か？」とそっけない返事。
それに対して引きつった顔でイリョンが「ウソなのは蛇を飼っていることか？それとも毒蛇だってこと？」
これには面白過ぎて吹き出してしまいました。
しかも、蛇ではなく、よく見ると木の棒だったのです 笑
コメディ要素たっぷりで笑えるところがたくさんあるのですが、特にこのシーンは印象に残りました。
ステキな片想いのネタバレ含む見どころ③９品飯床ってどんな料理のこと？
セフンがイリョンに9品のおかずを出してくれるのをやたら期待するシーンがあるのですが、9品って一体どんな料理の事を言うのか？と、とても気になりました。
日本では一汁ニ菜、一汁三菜、一汁五菜など用意されたおかずの数のことを言いますが、韓国料理を思い浮かべると確かにおかずの種類がすごく多くてビックリする時がありますよね！
ドラマの中に登場する9品とは正確には9品飯床の事です。
伝統的なご飯膳の組み方を飯床（パンサン）、「床」は食べ物を乗せる膳のことだそうですよ！
飯床では、ご飯、スープまたはチゲ、キムチはすべての場合についており、その他にオカズの数によって、三楪飯床（サンチョプパンサン）、五楪飯床（オーチョプパンサン）、七楪飯床（チルチョプパンサン）、九楪飯床（クーチョプパンサン）とおかずの数が増えます。
あまり見かけない字ですが、楪（チョプ）とは蓋つきの器の事だそうです。
一般家庭では三楪か五楪の膳が組まれ、七楪、九楪となるとかなり豪華な膳になるそうです。
だから9品を用意してくれると言う事は自分に最高の豪華料理をふるまってくれると言う意味でセフンがそれにこだわったという事のようです。
テーブルに並べられたたくさんのおかず達は容器を見ただけでも豪華さが伝わってきて美味しそうです。
ステキな片想いのあらすじとネタバレ含む感想・見どころは？まとめ
テーマ曲はostのＣatch Ｍeです。かなり独特な楽しいメロディで一度聴いたら耳に残るとても印象的な曲でよ。
韓国ドラマでありがちな意地悪な人が一人も出てこないので最後まで肩の力を抜いて気楽に楽しめて笑えるラブコメディです。
一話が30分で全10話しかないから気が付けば見終わっていた！
長～いドラマも見応えあるけれど、たまには短いドラマで勝負したいって人には特にオススメです。
