MBCドラマ『奇皇后』は、ハ・ジウォンさん、チュ・ジンモさん、チ・チャンウクさんの豪華キャストが共演した時代劇です。
「貢女(こんにょ)」という最下層身分から、「皇后」にまで上りつめた女性の壮絶な生涯を描いたドラマで、全51話の大作となっています。
今回は、『奇皇后』のあらすじとネタバレ含む感想・見どころをご紹介していきます。
奇皇后のあらすじ
高麗で生まれたヤン(ハ・ジウォン)は、元への献上物「貢女」として捕らえられ元へと運ばれていた。その途中、高麗の王子ワン・ユ(チュ・ジンモ)の助けで逃げ出すことに成功するが、元の追っ手に見つかった母が殺されてしまう。辛うじて逃げたヤンはスンニャンと名前を変え、男として生きることに。
その後成長したスンニャンは、男性顔負けの武術の腕を身につけ、ならずものたちのリーダーとして名が知られるようになっていた。そんな中、スンニャンは生き別れた父親が巡軍万戸府にいることを知り、父親に会いたい一心で兵登用試験に応募する。そして見事に合格し、その武術の腕前から父親の側近に抜擢されることに。
そんなある日、元から皇太子のタファン(チ・チャンウク)が流刑を受けて高麗にやってくることになり、巡軍万戸府はタファンの護衛を任せられる。しかし、元の権力者から命を狙われていたタファンは刺客に襲われ、タファンを守ったスンニャンの父親は元の軍人に殺されてしまう。
元によって父と母を失ったスンニャンは、“巨大帝国”元への復讐を誓い動き出すが…。
スンニャンは、次々と降りかかる試練に立ち向かい、逆境に屈せず自らの運命を切り開いていく。
奇皇后の感想
『奇皇后』は14世紀に実在していた女性を題材にしていて、稀代の悪女として言い伝えられています。しかしドラマの中では、自分の道を力強く突き進んでいく「強い女性」として描かれているのが印象的でした。
個人的にハイライトだったのは、ハ・ジウォンさん演じるヤンが「女官から側室」に成り上がるまでです。
女官でありながら皇帝のタファンを手玉に取る頭の良さと、皇后や皇太后にも負けない男勝りな性格で側室まで上り詰めていきます。
父と母を奪った元に対して強い復讐心を持ったヤンが、虎視眈々と権力者の座を狙っていく展開に興奮しました。
そして、何と言ってもヤンを演じたハ・ジウォンさんの演技力が抜群でした!
復讐を果たそうとする冷たく力強い目つきに、同性でありながら心を奪われました。
何を言われようとも自分の信念を曲げず、波乱の人生を歩んだヤンがとてもかっこよかったです。
一人の女性の生涯を描いたドラマの中で、ここまで「強く生きる女性ってかっこいい!」と感じたのは初めてでした。
時代劇ドラマは長丁場なものが多いですが、主人公のヤンが復讐をしていく過程が丁寧に描かれていて、最後まで引き込まれるストーリーです。
最終回は、衝撃の結末に涙が止まりませんので、箱ティッシュを用意して見ることをおすすめします。
奇皇后の見どころ
『奇皇后』の見どころを3つご紹介します。
奇皇后の見どころ1/皇后にまで上り詰める主人公ヤンの波乱の生涯
『奇皇后』の一番の見どころは、主人公ヤンの成り上がり人生です。
最下層身分の貢女から、下女、女官、側室、皇后と着実に上りつめていきます。誰も助けてくれない宮中で、自分だけを信じて戦うヤンがとてもかっこよかったです。
権力を手に入れるために、心を冷たくして大事なものを捨てていく姿に心を打たれました。
奇皇后の見どころ2/二人の男性からの愛に揺れる主人公ヤン
ヤンは“初恋相手”の高麗王ワン・ユと“復讐相手”の元皇帝タファンの二人から愛されます。
ワン・ユは高麗の平和な未来を願う優しく聡明な王、一方のタファンは一人では何もできない腑抜けた皇帝です。
そんな正反対の二人から求愛されるヤンですが、愛の行方は一体どうなるのか注目してみてください。
奇皇后の見どころ3/ヨンチョル一族との激しい権力争い
ヨンチョル一族は主人公のヤンと最後まで敵対する悪役です。
ヤンとヨンチョル一族の因縁は第1話からありました。なんと、ヤンの母親を殺したのがヨンチョル一族の長男タンギセでした。ヤンは母親を殺したタンギセに復讐をしようとしますが、タンギセの父ヨンチョルは巨大な力を持っていて一筋縄ではいきません。
立場の弱いヤンですが、持ち前の知性と負けん気の強い性格で、ヨンチョル一族を追い込んでいきます。
ヨンチョル一族との巧妙な頭脳戦が見ていてワクワクしました!
奇皇后のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ
今回は、『奇皇后』のあらすじとネタバレ含む感想・見どころをご紹介しました。
実在した女性を題材にしたドラマで、歴史的背景を考えながら見られてとっても面白かったです。
個人的にはハ・ジウォンさんの力強い演技が印象的でした!