九家の書~千年に一度の恋~のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?

『九家の書~千年に一度の恋~』は2013年に韓国MBCで放送され、平均視聴率は15.1%、最高視聴率は22.5%に達したファンタジーアクション時代劇です。

主演の「国民の弟」と称されるイ・スンギと「国民の初恋」と称されるペ・スジの初共演が話題を呼んで大人気ドラマとなりました。

半人半獣として生まれたガンチが人間になるために「九家の書」を求め、孤軍奮闘しながら成長し、人間愛と友情、そして真の勇気とは何かを探していく道程を描いています。

今回は、伝説の妖怪「九尾狐」の男性版とも言われている「九家の書」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。

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九家の書~千年に一度の恋~のあらすじ

太古の昔から山を守ってきた神獣のウォルリョン(チェ・ジニョク)は好奇心が旺盛で人間界で起きている出来事を覗き見しながら暮らしていた。

そんなウォルリョンは、妓生たちが集まる春花館の前の「お仕置きの木」に、水も食事も与られず何日も縛りつけられてぐったりしている一人の娘が心配で仕方がなかったが、ただ一人の人間の友人ソジョン法師(キム・ヒウォン)から二度と人間に関わらないほうがいいと何度も止められていた。

その娘はソファ(イ・ヨニ)と言う名前で、ソファの父親は、友人で高官のグァヌン(イ・ソンジェ)に罠にかけられ処刑されてしまい、弟と小間使いの娘と共に春花館に連れてこられたのだった。

ソファは妓生にされる上に父の仇の男から屈辱を受ける事が耐えられず、春花館から抜け出して山に逃げ込んだのだが、それを一部始終を見ていたウォルリョンから助け出される。

その後、山を守る霊の集まる「月光の庭園」に連れて行かれ身を隠しながら一緒に時を過ごすうち、ソファもウォルリョンの優しさに心惹かれていく。

愛する人が出来た事でウォルリョンは人間になるために「九家の書」を探す事を決意する。

「九家(くげ)の書」とは神獣が人間に生まれ変わるための方法が書かれた秘伝の書のことです。

二人は結婚して幸せな時を過ごしていたが、ある日、ソファが追っ手に発見され捕まってしまい、助けに駆けつけたウォルリョンは追い詰められた事でついに怒りが爆発してしまい神獣の正体を現してしまう。

その姿に驚いたソファはウォルリョンに騙されていたと思いこみ、助けようとするウォルリョンの手を振り払う。

そしてウォルリョンを裏切り、敵に隠れ家を教えた事でウォルリョンはグァヌンの部下のピョンジュン(チョ・ソンハ)に切り殺されてしまい百年悪鬼になるという危機に直面してしまう。

その時、ソファのお腹の中にはウォルリョンとの子ガンチ(イ・スンギ)がいた。

その子供は生まれてすぐ川に流されて捨てられてしまったところを百年客観を経営している商人ムソル(オム・ヒョソプ)によって助け出され、その家の息子のテソ(ユ・ヨンソク)や美しい娘のチョンジョ(イ・ユビ)と共に本当の我が子のように育てられる。

自らの生い立ちを知らずに明るい少年に成長したガンチはチョンジョに淡い恋心を抱くようになっていた。

ところが元高官のグァヌンの策略により、父親と慕っていたムソルは死に追いやられ、家族は牢に入れられて閉じ込められてしまう。

怒りに奮えるガンチは、ついに眠っていた神獣の力に目覚めて主人の仇を打ち大切な家族を救い出そうとする。

一方、無形道館を運営しているピョンジュンの娘ヨウル(ペ・スジ)は、幼い頃から父に武道を習いその努力が認められ最年少教育官を務めていた。

そんなヨウルは、父と共にある奇怪な殺人事件の真相を探るために活動をしていた時、ガンチと出会う。

その後、密命によりガンチを助けようとするヨウルはやがてガンチの真の姿を知る。

「避けるべき運命」と法師から予言されていた二人だったがヨウルはガンチにどこか懐かしくも不思議な魅力を感じて、そんな感情が次第に愛情へと変化していく…。

ガンチもまたヨウルの事を女性として意識し始める。

いつか人間になる事が一番の願いだったガンチだったが、愛する人が出来た事で、かつての父親ウォルリョンのように、その人の傍で一生暮らせるよう「九家の書」を探そうとする。

果たしてガンチは本当の人間になる事はできたのだろうか?

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九家の書~千年に一度の恋~のネタバレ含む感想

神獣である父親の血と人間の母親の血を半分づつ受け継いで「獣」として生まれてしまったガンチが、自分を育ててくれた大好きな家族・愛する人を守るため、時に正体が周りにバレてしまい深く傷つきながらも、立ち上がって正義を貫ぬこうとするその姿に素晴らしい勇気と感動をもらいました。

最後までサプライズが盛りだくさんでとっても面白かったです!

1話と2話でのガンチの両親の物語が素敵すぎてグッと引き込まれ、今度はその息子のガンチにバトンタッチされて愛と勇気の物語が展開していくという「一粒で二度美味しい」と表現したくなるくらいにお得なドラマでした。

ガンチの素敵な両親たちですが、3話からはもう見られないのかと思っていたら、なんと中盤にもう一度登場したんです!

予想外の出来事で嬉しくなりましたが、そこからのお話も感動的でした。

ガンチの両親のウォルリョンとソファを演じたのは186㎝のチェ・ジニョクさんと170㎝のイ・ヨニさん。

ガンチとヨウルのカップルでは、ガンチを演じたイ・スンギさんが182㎝でヨウルを演じたペ・スジさんが168㎝でした。

この二組のカップルが高身長である事からしてもスタイル抜群で本当に存在感があって目の保養になった事は間違いないです。

獣という事がバレて皆から気持ち悪がられて落ち込むガンチを諭しながら、いつも暖かく励ましていく左水使のスンシンという高官がいたのですが、この役のユ・ドングンさんから自然に滲み出るような貫禄ある姿と笑顔がとても頼もしくて印象に残りました。

ヨウルの父でガンチの武道の師匠でもあるピョンジュンは、いつも冷静で弟子を決して甘やかしたりはしないけれど、信頼できる者には彼なりに愛情を注いでいるんだなと伝わってきました。

実はこのヨウルの父は、やむを得ない理由からガンチの父を殺してしまったのですが、その事を「罪のない人を殺してしまった」とずっと悔いて胸に抱えながら生きていたのです。

ごろつきのボンチュル(チョ・ジェユン)という男が最初はガンチたちの邪魔をしてくるのですが、ガンチから命を救われたことですっかり恩を感じ、それ以来ガンチの事を弟と呼んで味方になっていくところが面白かったです。

ちなみにピョンジュン役のチョ・ソンハさんとボンチュル役のチョ・ジェユンさんは「君を守りたい」と言うドラマの中ではインチキ宗教の教祖と使徒という最強の悪役のコンビでしたがここでは本当にいい人達だったので何だか救われました。

ドラマの中で一番悪かったのはガンチの母の家を没落させ、ガンチの父親代わりの豪商を殺してしまったグァヌンでしたが、この人はとにかく最後まで憎ったらしかったです!

印象に残ったのは、クライマックスに近づくと「四君子」というのが登場した事です。

蘭、竹、菊、梅の四つを君子として例えた言葉なのですが、無形道館に、ある時から四君子が一堂に会するのですが、この人も四君子の一人だったんだ!と分かってなかなか面白かったです。

ドラマの結末のその後に画面がガラリと変わってもう一つの展開が待っていた時には、なるほど練ってあるな~と感心しながら思わず笑みがこぼれました。

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九家の書~千年に一度の恋~のネタバレ含む見どころ①ウォルリョンとガンチが神獣に変身するシーン

ウォルリョンとガンチが神獣になる時には辺りに突風が吹き荒れ、蛍のような多くの青い光が舞い、爪が伸びて髪は白髪が交じり目が緑色に光るモンスターの姿になります。

でも決して顔の原型は崩れずに怖い形相になるまではいかないので怖いのを見るのが苦手な方でも大丈夫です。

二人とも、むしろ妖艶でカッコよくなると言ってもいいかもしれません。

ガンチは二十歳になるまで腕輪をしておかなければいけないと法師から言われるのですが、何故かと言うと腕輪を外してしまうと感情を抑えられず神獣になってしまうからです。

その腕輪というのは大きめで綺麗な赤い玉が繋げられている数珠のようなものです。

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九家の書~千年に一度の恋~のネタバレ含む見どころ②月光の庭園の幻想的な美しさ

途中で何度か神獣たちの基地のような「月光の庭園」というのが登場するのですが、ここは大きな洞穴のようにも見えて緑に囲まれて本当に幻想的な美しい場所です。

そのシーンが視界に入ってくるだけで癒されて幸せな気分になるのですが、この場所はウォルリョンとソファが最初の頃に仲良く暮らしていた思い出の場所でもありガンチの故郷とも言える素敵な場所です。

そして、ソファが「ウォルリョン」と名前を呼ぶ時の声が何度聞いても可愛くて耳に残ります。

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九家の書~千年に一度の恋~のネタバレ含む見どころ③法師から告げられた予言

ヨウルは法師から「三日月の夜、桃の木の下で会った者は大凶となるから避けるように」と言われます。

それを無視するとどちらか一方が死んでしまうのです。

折しも、三日月の夜、桃の木の下で会ったのはガンチでした!

ガンチもその事を知っていて、最後までずっとこの言葉がお互いに気にはなってはいたのですが、果たしてこの予言は本当に的中してしまうのでしょうか?

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九家の書~千年に一度の恋~のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ

このドラマは「笑いあり、涙あり、感動あり」で内容がとても豊かなので年代を問わず色んな方々が楽しめるのではないかと思います。

そして「1話から面白いドラマ」として数ある韓国ドラマの中でも熱狂的な支持を得ています。

ウォルリョンとソファの大人の魅力もたっぷりと兼ね備えた素敵なカップルから今度はさらに若い世代のガンチとヨウルのカップルにバトンタッチされた事で華麗なアクションシーンも楽しめますよ。

元気印な二人ですが、イ・スンギさんは笑顔が本当にキュートでいつの間にかガンチの行く末が気になり思わず感情移入をするほど存在感が大きかったです。

イ・スンギさんはドラマや映画だけでなく数々のバラエティ番組にも参加され、とっても性格が良いと評判で誰からも愛されるマルチなタレントさんですよね!

一方のペ・スジさんは透明感があり綺麗で可愛い女優さんですが、父親はテコンドーの師範でスジさんも華奢な外見からは想像もつきませんがテコンドー2段なんだそうです。

実際にドラマの中でのアクションシーンもさまになっていてカッコいいです。

そんな理由でアップテンポでスルスルと入り込める「九家の書」は、見終わった後に元気を貰えるとても夢のあるオススメのドラマです。

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