王の顔の最終回は?あらすじとネタバレ含む感想・見どころ

韓国ドラマ

『王の顔』は、王になってはいけない相を持つ王と、まさに王にふさわしい吉相の持ち主の息子との継承争い、そして決して叶わない悲恋を描いた時代劇で、光海君が観相を武器に危機を乗り越え、朝鮮第15代王の座につくまでの波乱万丈な人生ストーリーです。

16世紀末から17世紀初めにかけての朝鮮王朝を舞台に史実を元に新たな物語が加えられて大変見応えあるものとなっています。

今回はそんな「王の顔」の全体的なあらすじに加え、最終回のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介していきます。

このドラマ「王の顔」が実話なのかどうかは、別の記事にまとめていますのでこちらを御覧ください。

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王の顔の全体的なあらすじ

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政権争いが激化し、外敵の侵入が頻発する1589年の朝鮮王朝。

即位前に観相師(顔を見るだけでその人物の性格や寿命を言い当てる人)から、王になると争いや貧困が勃発する『凶相』だと言われていた朝鮮第14代王、宣祖(イ・ソンジェ)はその事が最大の悩みでもあり立場を脅かす恐怖でもあった。

そのため、逆に王の相を持って生まれた息子、光海君(ソ・イングク)に激しく嫉妬し、密かに顔相を変えてしまう針治療を受けさせていたのだが、父親思いの光海君はそんな酷い仕打ちに気づかないふりをしていた。

ある日、王宮の書庫に盗賊が侵入する。

捕らえた盗賊の目的は、ごく限られた者しか知らない王家に伝わる観相書、「龍顔秘書」を盗み出す事だった。

王に恨みを持ち、その本の存在を知る何者かが、その書物の中に書かれてある事を理由に宣祖を王の座から引きずり下ろそうとしたのだ。

危機感を感じた宣祖は、観象監人相学福教授のサン(イ・ギヨン)に自分の凶相を吉相に変える相を持つ女人を命がけで全国から探し出すよう命じる。

それを機に息子の光海君も謀反の実態を探り始める。

その頃、かつて光海の幼なじみで将来を約束したほどの恋仲であったカヒ(チョ・ユニ)は、ある理由から男装をして過ごしていたのだが、そのカヒこそ、まさに王の足りない部分を補う相を持つ運命の女人だったのだ…!

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王の顔の最終回(結末)あらすじ

大人になって偶然再会した光海君とカヒだが、二人の恋は決して稔る事のない運命だった。

そんなカヒは、ある事件から自分を助けてくれた光海君を何としてでも15代王にするため、宣祖の最初の正室であるウイイン王后から言われるまま、自分の気持ちを押し殺して宣祖の側室になっていた。

やがて時が経ち、夢遊病になるほど荒れてしまった王の気持ちも何とか鎮めて光海君に危害が及ばないように必死に傍で仕えた。

しかし、自然の流れには逆らえず、数年後、光海君は宣祖から謀反の疑いをかけられてしまう。


王になれなければ死が待っているという絶対絶命の危機に陥った光海君の命を守るため、カヒは宣祖に毒入りのお茶を作り飲ませ、自分も死ぬ覚悟でお茶を口に含み王の後を追う。

(少し前にカヒに飲まされた毒入りのお茶のせいで)突然、目の前で急に倒れてやがて息を引き取った父の死に光海君は驚き、カヒの事を思い、先代の王達の肖像画が祀られている建物にフラフラと立ち寄るのだが、気づけばそこで意識を失ってしまっていた。

その時、夢の中にカヒが現れて「光海君を王座につかせるために王様を毒殺しました…。どうか聖君になって下さい」と言った。

その頃、カヒは光海君の妻、ジョンファ(キム・ヒジョン)に絶命寸前の所を助けられ、王宮の外に出されていた。

王が亡くなった事で、最初の正室が亡くなった後に正室になった仁穆王后(ユ・ウォニ)が王宮の全ての実権を握る事になったのだが、光海君は、裏で大罪人(ドチ)と内通していた証拠を突きつけて、王后を自分の味方にする。

まだ2歳の王子、永昌大君を守りたいから大妃になって欲しいと頼み、王后もそれを聞き入れ、光海君に15代王になる事を許可する。

一方、宣祖の長男、臨海君を王にして自在に操ろうと企んでいた大同契の頭領、ドチ(シン・ソンロク)は光海君を即位の儀が始まる前に殺そうと企んでいた。

そして、ドチは私兵を引き連れて王宮に乗りこみ、光海君とドチが1対1で剣を交えたが、結局、ドチが敗れた。

夜が明けてから打ち首にすると言う光海君の言葉を蹴り、ドチは自ら傍らの兵が構えた刀を奪い取り腹を斬ってその場で息絶える。

こうして幾多の波乱を乗り越えて第15代王として王座についた光海君の夢枕に、先代王・宣祖が優しく立つ。

光海君は「王座についた以上、聖君になるからどうか力を貸して欲しい」と父に頼むのだが、先代王・宣祖は「王とは崖の上に咲く花ゆえ誰も助けてくれない、己を信じるしかないんだ」と言う。

その後、カヒに会いに寺を訪れた光海君だが、そこには別人になってしまったカヒが居た。命は助かったものの、毒のせいで声を失っていたのだ。

「自分は民に近い王になるため、(カヒへの)思いを全て振り払う、だから二度と会いに来ない」と、光海君はそう心の中で告げる。

光海君は、全ての民を守るため、「持てる者が租税を多く納め、持たざる者の税の負担を減らす正しい国を作る」「誰もが夢を叶えられる大同※の世を築く」と臣下達の前で誓う。

※大同(中国の古典『礼記』に出てくる言葉で、人々が能力に応じて社会的地位を得、相互に親睦し合う理想郷を表す思想を象徴した言葉)

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王の顔の最終回ネタバレ含む感想

このドラマは見れば見るほど面白くてすぐに感情移入してしまい最後までたっぷりと楽しめました。

楽しめた最大の理由は、第15代王光海君を演じたソ・イングクさんが凛々しくてハマリ役でとにかく素敵だった事です!

聡明で行動力があり正義感も強い光海君でしたが、どんなに父親に冷遇されようと恨んだりする事もなく、逆に父を立て、感情を隠している姿は健気で可哀想になります。

そんな光海君とは真逆の王は、光海君を突き放したり陥れようとしたりと、何度も腹立たしく思いました。

そして極めつけは、息子が愛する女性を自分の傍に置くと言う、現代ではとてもあり得ない父親で、見ているほうが歯痒くて仕方がなかったです。

そんな光海君も、政略結婚で別の相手と一緒になるしかなかったと言う点では残念だなと思ったのですが、唯一救われたのは光海君の妻のジョンファと言う女性がよく出来た人だった事です。

好きな人が居るのに王の側室になるしかなかったカヒの運命に同情して、最後は結果的に彼女の命まで救ってあげたという、とってもいい人でした。

世子争いや途中から戦乱に巻き込まれて何度もピンチに直面した光海君でしたが、いつも傍にいた内官のヨンシン(ユン・ボンギル)が親友のように助言や忠告をしたり武芸に関しても恐ろしく長けていて、最後まで良き味方で本当に頼もしかったです。

最後のほうで、光海君の協力者のホ・ギュン(イム・ジギュ)と言う官僚も彗星のごとく現れてとても救われた思いでした。

そして、宣祖の二番目の正室である仁穆王后を演じたコ・ウォニさんについて。

まだ20代なのにベテラン側室を相手にすごむ姿や言動がかなり背伸びしている印象だったので違和感があり、ある意味、それが逆に迫力があって私はツボにハマって印象に残りました。

話の展開も早くて最後まで本当に飽きさせないドラマでした。

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王の顔の最終回までネタバレ含む見どころ①興味深い顔相師たち

このドラマは時代背景や人物など史実を元にして、新たに「顔相」と言うテーマが加わり作られているのですが、その顔相が読める人が何人も登場しています。

敵の顔を見て、その人の性格や行動を読み取り、色んな場面を見事乗り切って行くのにも役立てたりします。

顔の特徴を解説する場面では思わず興味深々に耳を傾けたくなりますよ!

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王の顔の最終回までネタバレ含む見どころ②王座を狙う息子たち

ドラマの根本にあるのはやはりお世継ぎ問題です。

ここでは、四人の庶子が世子を狙います。正室との間に子供が生まれなかったので、その権利は側室との間に出来た王子たちに移ります。

最初の側室との間に生まれたのが、長男の臨海君、二男の光海君の二人です。

そして、二番目の側室との間に生まれたのは、信城君と定遠君の二人です。

最初はこの4人で争うようになります。

順当にいけば最初の側室の長男の臨海君が王になるはずですが、この王子は粗暴で問題があるので、父親である宣祖は世子にするつもりはないのです。

途中まで微笑ましくなるくらいに仲良しの兄弟でしたが、光海君が王の座を目指すようになってからは、臨海君は殺そうとするほど弟を目の敵にします。

一方では二番目の側室は信城君を世子にしようと必死に裏で手を回したり、あの手この手で邪魔をします。

一体、誰が世子になるのだろう?とその辺りも注意しながら見ると面白いストーリーになっています。

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王の顔の最終回は?あらすじとネタバレ含む感想・見どころのまとめ

お話の中に登場する「龍顔秘書」の存在に振り回されていた先王でしたが、観相師を目指す者にとっては大変貴重となる王家に代々伝わる宝物でした。

この本を最初のほうで宣祖が密かに燃やしてしまったのですが、それが後半になって突然現れます!

燃やしてしまったはずの本がどうしてまた再び世の中に出て来たのか?

ここも最大のポイントではないかと思います。

そして、カヒの顔には二つの龍に仕える相が出ていたとされています。

第14代王、宣祖と、その息子の光海君から愛された悲劇のヒロイン。

見終わった後、実在した登場人物たちの事をもっと詳しく知りたくなってしまうような後を引くドラマです。

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