『オクニョ』は2016年に放送された全51話あるドラマで、『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』『トンイ』を手がけたイ・ビョンフン監督がメガホンをとった作品です。
その年のMBC演技大賞等でも、数々の賞を受賞しました。
そんな『オクニョ運命の女』のあらすじと、ネタバレ含む感想・見どころをご紹介します。
オクニョ運命の女のあらすじ
朝鮮王朝時代、子を身ごもった一人の女が刺客に襲われ瀕死の状態で典獄署の前までたどり着き助けを求める。
やがてその女は、運ばれた典獄署の中で出産後すぐに息を引き取ってしまう。
その時に生まれた女の子は、オクニョと名づけられ典獄署の役人であるチョンドク(チョン・ウンピョ)が養父となり大切に育てられる。
小さい頃から明るく利口で可愛いオクニョ(チン・セヨン)は囚人たちの間でも人気者で、のびのびと育っていく。しかし、成長すると共に自分の母親が何故、刺客に襲われ死んでしまったのかが気になって仕方がない。
やがて典獄署の茶母となったオクニョは、捕盗庁に入って働けば母の死の真相が解明できるのではないかと思うようになり、勉学に励み武術も身に着ける。
茶母(タモ)とは中央や地方の官庁に所属する”お茶くみ”をする官婢、「お茶を入れる奴婢(ヌヒ)」です。内容的には簡単に言うと雑用係です・・・。
その結果、捕盗庁で働く事は適わなかったが、その時に人並外れた才能を買われて、体探人(チェタミン=身分を隠し極秘任務を遂行する人)として活動する事となる。
この事が原因で様々な陰謀に巻き込まれ、何度も命を落としそうになってしまう。
体探人を辞めた後、周りの協力もあり、ついに母の死の真相を突き止める事が出来たオクニョは、それと同時に自分の身分に係わる重大な事実を知ってしまう事に!!
オクニョ運命の女のネタバレ含む感想
見始めた頃は、堅苦しい内容で途中で飽きてしまうかも?という気持ちもありましたが、ほんの数話見ただけでストーリーに引き込まれ、放送されるのが楽しみで仕方がなかったほどです。
小さい頃から好奇心旺盛で勉強熱心だったオクニョが母親の事を知りたくなるのは当然ですよね。力を付けるために囚人に学問を教わったり武芸の達人の弟子になったりと本当に努力家で芯の強い女性だと思います。
典獄署を出てから色んな経験を積み困難を乗り越えて、やっと母親の死の謎までにたどりつけたオクニョの姿を見ると、最後までよく諦めずに頑張れたなと拍手を送りたい気持ちです。
このドラマの中では面白いキャラの人物もたくさん登場します。
例えば、典獄署の署長、チョン・デシク(チェ・ミンチョル)。
金儲けの事しか頭になく、しっかりしてるのかと思えば単純で、陰では「鶏頭」とバカにされています。
他には、チョングムと言う名前の欲深い下女長が登場するのですが、やる事なす事が抜けていて、喋り方や表情すべてもが、まるでコメディのようにかなり笑えます。
オクニョ運命の女の見どころ①主人公を演じるチン・セヨンさんの魅力
オクニョを演じているのは、チン・セヨンさんという女優さんです。
大きな瞳が特徴的な美人で、スラリとした高身長で衣装もよく似合い、颯爽と歩く姿は思わず目で追ってしまうほどに魅力的です。
襲ってくる敵を相手に戦い、俊敏な動きで次々と倒していくシーンは特に見ごたえがあります。
かと思えば、普段のチン・セヨンさんはまた違った女性的な雰囲気でとても魅力的なんです。
そんなチン・セヨンさんに釘付けになる事間違いなしです!
オクニョ運命の女の見どころ②オクニョの運命の鍵を握る男たち
オクニョに恋心を抱く二人のイケメン男性が現れます。
一人は、コ・スさんが演じるテウォン。
そしてもう一人は、ソ・ハジュンさんが演じるミョンジョン(明宗)です。
テウォンは元囚人、ミョンジョンは朝鮮王朝、第13代王です。
この二人がオクニョの運命を変えていくキーパーソンとなっているので最後まで目が離せません。
また、もう一人外せない人物が、チュ・テジュンさんが演じる、ソン・ジホンと言う捕盗庁の高官です。
オクニョが典獄署で武芸を教わった師匠の孫にあたる人物です。
正義感が強くとても厳しい面がありながら一方では優しい心の持ち主で後半からオクニョと協力し合い困難を乗り越えていきます。
そのソン・ジホンを演じている、チュ・テジュンさんはとてもハンサムで品があるので高官と言う役柄が良く似合い、官服姿はまさに精悍(せいかん)で頼もしく感じます。
三人の男性の中では私はイチオシです
中でも、印象に残ったシーンは、46話の中でテウォンがオクニョを呼び出し、「これからは男としてお前を守りたいと」そう言いながら抱き合うシーンはとても熱いものでした。
その時に流れる曲がすごく素敵で、夜空にポッカリと綺麗な満月が浮かんで、より一層二人の愛と絆の深さを応援してくれているかのように見えます。
オクニョ 運命の女(ひと) オリジナルサウンドトラック [ (オリジナル・サウンドトラック) ]是非聞いてみてほしいです。
韓国ドラマは挿入曲と情景描写が最高に美しいですよね。
オクニョ運命の女の見どころ③朝鮮王朝三大悪女の登場
朝鮮王朝三大悪女の一人と言われているチョン・ナンジョンを、パク・チュミさんが熱演されています。
チョン・ナンジョンは芸妓から側室までにのし上がったほどの知恵と美貌の持ち主です。さらに権力欲しさに正室を毒殺してその地位まで奪ってしまった恐ろしい女性です。
チョン・ナンジョンの悪だくみには必ずと言ってよいほどオクニョが関わり邪魔をしていくので、とにかくオクニョが目ざわりで消し去りたくて仕方がありません。
チョン・ナンジョンの手下によって何度も命を狙われそうになるオクニョに最後までハラハラさせられてしまうところも、逆に言えばこのドラマの見どころではないでしょうか。
オクニョ運命の女の舞台/典獄署とは?
ドラマの舞台になる典獄署は今で言うところの刑務所なのですが、本来なら厳しく暗いイメージがあるのに、このドラマの中での囚人は広場で自由に空気を吸い、役人とも親しく会話をしたり、食事の他に特別にお酒を出して貰える時もあるのです。
最初は、典獄署の古い建物に違和感を感じていたのですが、いつの間にかドラマの中で見慣れてきました。
ロケ地になった典獄署は「イ・サン」「トンイ」「太陽を抱く月」「奇皇后」「100日の朗君様」など多くの歴史ドラマが撮影された、「龍仁大長今パーク」というテーマパークの中にあります。
京畿道 龍仁市 処仁区 白岩面 湧泉里 778-1
時代劇はもちろん、防弾少年団のSUGAのMVなども撮影されたんですよ。
新羅時代から朝鮮時代までの建築物が立ち並び、当時の生活や風習を理解できるよう街が整備された広~い場所です。
行ったらタイムスリップしたような気分になれる場所です。
オクニョ運命の女のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ
主演のチン・セヨンさんや、それを取り巻く男性陣の存在に胸キュンするのはもちろん、話自体もハラハラドキドキする内容です。
1話が約1時間で全51話、本当に見応えたっぷりで最後まで飽きない歴史ドラマです。
迷っている方は是非見てみてくださいね。