『ロボットじゃない』は斬新なシチュエーションでロマンティックな展開が広がり、これまでとは一味違った最高に心温まるハートフルヒューマンドラマとなっています。
主演は数々の話題作・ヒット作への出演で多くの演技賞に輝き、幅広い世代から支持される子役出身の人気俳優ユ・スンホと、可愛らしいルックスで注目の人気若手女優のチェ・スビンです。
人間アレルギーを持つ孤独なツンデレ王子が、美少女ロボットに恋をしたら?という、嘘から始まり、笑って泣ける胸キュンラブコメディです。
ロボット姿が恐ろしいほど自然でスタイル抜群のチェ・スビンの人間離れした可愛さにも注目です!
今回はそんな「ロボットじゃない」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います
ロボットじゃないのあらすじ
KMグループと言う国内最大級の金融会社の筆頭株主のキム・ミンギュ(ユ・スンホ)は、眉目秀麗、頭脳も財力も完璧だったが、幼い頃に事故で両親を亡くし、その時に信じていた人からの裏切りでショックを受けた事により、人に触れると皮膚がただれ呼吸困難を生じてともすれば命を落とし兼ねないほどの重度の「人間アレルギー」と言う奇病になってしまった。
そのため15年間、恋人はおろか友人さえおらず一人で大きな豪邸で寂しく暮らしていた。
ある日、購買代理業者のジア(チェ・スビン)にフィギアの入手を依頼するがその箱がケチャップで汚れていた事から大喧嘩をしてしまう。
そんなミンギュの元に天才ロボット工学者のベッキュン(オム・ギジュン)から開発した人型ロボットの「アジ3」の研究資金の提供者になってくれないかと依頼がくる。
そのロボットに興味を持ったミンギュから、まずは3日間のお試し期間で性能を確認したいと連絡を受けて喜ぶ研究所のスタッフ達だったが、ある一人の所員の不注意から「アジ3」に水がかかってしまい、それを直すには部品を海外から取り寄せる必要があり約束の日に間に合わない。
ベッキュンはかつて初恋の相手だったジアに多額の報酬を払うからロボットのふりをして欲しいと依頼する。
実は「アジ3」の顔はジアの顔をモデルにして制作されたものだったのだ!
もちろん本人はまさか自分の顔がロボットのモデルとして使われた事など全く想像もしていなかった。
最初は断ろうと思ったが、まとまったお金が必要だったジアはしぶしぶこの仕事を引き受ける事になった。
こうしてミンギュの豪邸に「アジ3」として送り込まれたジアは、以前代理購買のトラブルで喧嘩したミンギュとの再会にビックリするが、正体がバレないようにロボットのふりを必死で演じる。
人間がロボットのふりをすると言うあり得ない嘘を疑いもせず信じ込んでしまったミンギュは彼女のご主人様となる。
ロボットらしからぬ言動を取るジアに最初は不審に思うミンギュだったが、それは「友人モード」になっているからだとベッキュンに言われて素直に信じ込む。
「アジ3」と一緒に生活をしていく中で、自分が薬を喉に詰まらせてしまった時に背中を叩いて助けてくれたりするなど、そのロボットのあまりの性能の良さにますます興味を惹かれたミンギュは、さらにもう一か月間使ってみたいと申し出る。
こうしてミンギュは生活スタイルや人間関係の情報をインプットして自分専用のロボットにしようとする。
ある日、初恋相手のリエルがやって来て別れ際に握手を求められ、どうしても避けられなかったミンギュは重度のアレルギーで危険な状態に陥ってしまったがその時も「アジ3」が助けてくれた事を後から知るなど、日常生活に癒しと安心を与えてくれる彼女に次第に心を開いていく。
そしてロボットだと分かっていても恋心を抱くようになる。
「アジ3」のふりをしているジアもそんなミンギュに心が揺れ動いてしまうが、自分が本当は人間である事を隠している事に罪悪感を覚えて苦しみ悩む。
お互いが抱くやり場のない感情が時に切なくてもどかしくもある…・
ミンギュとロボットのふりを演じるジア、果たしてそんな二人の恋の行く末は?
ロボットじゃないのネタバレ含む感想
人間とロボットとの愛がテーマになっているこのドラマは、最初は子供っぽくてすんなりとは入り込めないのでは?とも思いましたが、脚本とキャストがよく考えられていたので「大人のためのハートフルラブコメディ」と言う印象を受け、最後まで楽しみながら見る事が出来ました。
やはりミンギュを演じたユ・スンホさんの演技が抜群に上手く、15年もの間、人との関わりを絶ちながら孤独に生きてきた独特なキャラの男性をとっても自然に演じられていた事に感動しました。
ユ・スンホさんは前作の「仮面の王イ・ソン」の後に暫く休養を取る予定だったところ、このドラマのシナリオに心を奪われて出演を快諾されたそうなんですが、それを知るとなるほど演技に熱がこもっていたはずだなと改めて強く思います。
前半はミンギュと「アジ3」のふりをしたジアとの端々で笑える漫画のような出来事が描かれていたのですが、特に、「アジ3」が家の中を案内されている時に急にお腹が痛くなるというアクシデントに焦りまくりトイレを必死に目で探している姿はこちらまでヒヤヒヤしました!
中身は生身の人間ですから、当然トイレだって我慢できなくなりますよね!
そのへんに目を付けてギャグにしていたところなど最高だなと思いました。
そして、次の瞬間「プッ」と大きなオナラをしてしまった時は思わず吹き出してしまいましたよ!
ロボットがオナラですからね(笑)
「今、オナラをしましたね?」と慌てて誰かのせいにしたところにもウケました。
チェ・スビンさんは「アジ3と言う名前のロボット役」、「アジ3のふりをする人間ジア役」、「自称発明家のジア役」の一人3役だったのですが、それぞれの演技がとってもお上手で、とても同じ人が演じているとは思えませんでした。
「アジ3と言う名前のロボット役」の時にはロングヘアで胸の黒いリボンがワンポイントのピンクのミニワンピース姿がとてもよく似合い、スラッとしたスタイルも人形のようなお顔もロボットそのものでした。
偶然にもジアの兄はミンギュの会社のチーム長をしていたのですが、ある時、打合せのためにミンギュの家にやってきた兄にお茶を出すように言われたジアは兄に顔を見られないようにまるで貞子のように髪を前に垂らして隠すのですが、それを見た兄がビックリして思わず「ギャッ!!」と叫んだ時は爆笑ものでした。
「アジ3」が街を歩くと人々が往来する風景の中で明らかに浮世離れしたモデルのような姿が浮きまくって強烈にインパクト大でした。
途中からミンギュと「アジ3のふりをするジア」との切ない胸キュンシーンがあった事。
ミンギュの事を好きになった「アジ3」の記録をリセットする事による別れがあった事。
それでもやはり彼女のことが忘れられなく後悔して「アジ3」の面影を追い求めた事。
「アジ3」が実は人間が演じていた事を知り周りの人々から裏切られたと知ったミンギュが人が変わってしまうほど怒りに震えた事。
最後はわだかまりが解けて今度は人間のジアと心を通わせていった事。
そんな風にドラマのメリハリがはっきりしていた所にも奥深さを感じました。
途中、陰謀などのブラックな部分も少しだけありましたが、結局は全てが丸くおさまり本当に心が温って癒されるドラマでした。
「人間は人との繋がりなくしては決して生きていけない」
そんなメッセージも込められていたのではないかと思います。
ロボットじゃないのネタバレ含む見どころ①キャラの濃い愉快なサンタマリアの研究員たち
サンタマリアと言う研究所のチーム名がとても夢があって素敵ですが、研究員たち一人一人も個性的で人情味も厚く、とても親近感を覚えました。
研究員のホクタルとスピーカーがミンギュの事を慕って「ブラサー」と叫んで追っかける姿も微笑ましかったです。
「アジ3のふりをしたジア」が急に腹痛を起こしてトイレを探すシーンがありましたが、その原因は2か月前に期限切れのレトルトカレーを食べた事だったのですが、この研究所のスタッフたちもその時に一緒に食べていたので、全員がお腹を壊してしまっていたのです。
一つしかないトイレの前に並んで、ジタバタしながら順番が来るのを待つ姿も最高に可笑しかったです。
そんなサンタマリアの中でも終盤にかけてカップルが誕生するなどラブラインもあり微笑ましかったです。
ロボットじゃないのネタバレ含む見どころ②ジアの優しい思いがこもった発明品
ジアは「自称発明家」と名乗るほど、人の役に立つものを発明するために頑張っていました。
ジアが発明して商品にしたものが3つありました。
☆全身がモップで出来たような服で横になりながら部屋の掃除も出来るもの。
☆見た目は普通の傘だけれどボタンを押すと透明になり雨粒を見る事が出来るもの。
☆ハートボールと言う名前で片方のライトを触るともう一つのライトも連動して光り、離れた場所にいる恋人たちが心を通わせる事の出来るもの。
魔法のような傘とハートボールはジアが発明者だとは知らずにミンギュが家で使っていました。
ミンギュの心を溶きほぐしてくれた魔法の傘とハートボールですが、ドラマの中でのエピソードも楽しみに見て欲しいと思います。
ロボットじゃないのネタバレ含む見どころ③ロボットのアジ3と人間との心温まるふれあい
研究所にいたロボットの「アジ3」がある日、誰も居ない隙に自分の意思で勝手に外に出てしまいます。
そこで色んな人間と交流して行くシーンがとっても素敵で心に響きました。
ある時はホームレスらしき男性が座っているベンチに腰をおろした「アジ3」ですが、その時のほんの短時間の交流でその男性が「アジ3」の優しさに心を動かされ、自分が持っているカードをポケットから出して、「私のようになる前にバスに乗って家に帰りなさい」と渡すのですが感動して泣きそうになりました。
そのカードでバスに乗ると横に女性が座り「アジ3」の肩を借りるように居眠りを始めたのです。
すると「アジ3」はその女性に「よく頑張ったね」と声をかけます。
さらに暫くして、隣に小さな女の子が座った時は女の子が持っていたジュースにストローをさしてあげて頭を撫でて「可愛いね」と言うのです。
ロボットだけれど色んな感情がインプットされてあったので、その場面に遭遇すると「アジ3」も感情を持って行動していたのでした。
ベッキュンは「人間の心に寄り添えるロボットを開発したい」と考えていたのですが、「アジ3」はちゃんと意思を汲み取っていた訳です。
本当に感動が止まらないほどに良いシーンでした。
ロボットじゃないのあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ
ここ最近の韓国ドラマは、人間以外との恋を描いたものが多いですよね!
例えば、相手が死神、人魚、漫画の主人公、宇宙人、幽霊など…。
あり得ない妄想の世界で下手をすれば幼稚だと先入観を持ってしまう事もあるかもしれませんが、実際に視聴して見ると意外と勉強になる事もあり面白いです。
そして、非日常にキュンとするこの感覚が新たなブームとなり、実際、大ヒット作が次々と生まれているのも興味深いところです。
このドラマは正しくは「ロボットを演じた人間との恋」ですが、ロボットと信じて疑わなかった主人公の感情の動きがとても面白かったです!
そしてシリアスな役が多いソ・ユンホさんのコメディ要素たっぷりの違った一面を見たい方には特にオススメしたいです。