~地球上最後の人魚が運命に導かれて人間社会に現れる~
『青い海の伝説』はイケメン詐欺師と都会に迷い込んだ魅力的な人魚がおりなす淡く切ないファンタジーラブロマンスです。
イ・ミンホとチョン・ジヒョンの2大韓流スターが奇跡の共演!
ストーリーが美しいだけでなく、サスペンスも盛り込まれて見応え抜群の名作になっています。
繊細な演技力が評価され、イ・ミンホは2016年にSBS演技大賞ジャンル&ファンタジー部門の最優秀演技賞を獲得、さらに本作は10大スター賞など合わせて4部門を受賞しました。
そんな「青い海の伝説」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。
青い海の伝説のあらすじ
1598年朝鮮時代、激しい嵐がおさまった翌朝、岩場で動けなくなっていた人魚を、強欲な権力者の商人のデヨン(ソン・ドンイル)が捕らえる。
そして新しく赴任して来た県令のタムリョン(イ・ミンホ)を屋敷に招待し、庭の池に繋いでいたその人魚に会わせて自慢する。
美しい人魚と目が合ってしまったタムリョンは可哀想になり、デヨンの数々の不正を黙っておく代わりに海に帰してやるよう命じる。
時は流れ、現代のソウル。天才詐欺師に生まれ変わったジュンジェ(朝鮮時代はタムリョン)はナムドゥ(イ・ヒジュン)、テオ(シン・ウォンホ)と三人で組んで生計を立てており、その暮らしぶりはとても豪華なものだった。
そんなある日、スペインに滞在していたジュンジェはホテルの部屋で見知らぬ女性を発見する。彼女は初めて陸に上がって来た人魚だった。
足の甲にたくさんの傷があり予測不能な行動をする姿に困惑をしながらも放っておけなくなったジュンジェは服や靴を買ってあげたり世話をする羽目になってしまった。
一方で詐欺がバレて男たちから追われるようになってしまい、彼女を連れて逃げ回っていたがついに断崖まで追い詰められ、二人は一緒に崖下の海に転落する。
海底に沈んでいくジュンジェに人魚の姿になった彼女がキスをして、それと同時に記憶を奪い陸に帰す。
それからまた時は流れて人魚はジュンジェに再会し「シムチョン」と言う名前をもらう…
青い海の伝説のネタバレ含む感想
人魚と天才詐欺師のラブストーリーと言う概要だったので、正直、内容が薄いかな?とか、あまり面白くないかな?と思いながら一種の賭けで見てみました。
ところがところが!予想に反して内容がかなり濃く、何すじにも枝分かれしている話の展開は見どころ満載過ぎて、どこにポイントを絞って紹介すれば良いのか本当に困るほど強く印象に残る作品でした。
人魚が人間に見つかり捕まってしまったのは1598年のまだ朝鮮時代だったので、池に繋がれた人魚の姿はあまりにも美しく、周りの景色から浮いてゾクッとして少し怖いほどでした。
各話の物語の構成は、最初には朝鮮時代の事が、それから現代のお話が始まるというものでした。
過去と現在を交差させながら、時空を越えて登場人物が生まれ変わった後の出来事が描かれてありとても面白いです。
そして、見ているうちにまた新たな事実が判明したのにはビックリ!
県令のタムリョンが人魚に会ったのは、人魚を海に逃がしたのが始まりかと思えば、なんとタムリョンがまだ少年の頃、少女の人魚にすでに出会っていたのです。
それは人間の男の子と人魚の女の子の初恋でしたが離れ離れになる運命で、その時も海中でキスをしてタムリョンの記憶を消し去っていました。
本当に奥が深いです。
人魚にキスをされると記憶がなくなるのです。
離れてしまってもやがて長い時間をかけて泳いでまた会いに行く、それが何度と繰り返されて、その都度、また別のストーリーが展開されてとても見応えがありました。
途中、ある家庭を舞台にサスペンスが繰り広げられてドロドロになったりする場面もあり、ただ単に海と陸を繋いでのおとぎ話だけではなく、色んな謎が解明されて行くところなど続きが気になって仕方がなかったです。
そして、朝鮮時代に登場したあの人が現代ではこの人だったんだ!と次々と分かっていった時には思わず興奮してしまいました。
最終話に近づくに連れて一体どうなってしまうのだろう?とハラハラドキドキでした。
青い海の伝説のネタバレ含む見どころ①美男美女カップル
何と言っても主役の二人がステキ過ぎです。
生まれ変わった時の職業が天才詐欺師のジュンジェを演じるイ・ミンホさんは、大昔の官服姿も現代の姿も超イケメンで本当にハマリ役です。
人魚を演じたチョン・ジヒョンさんは「猟奇的な彼女」のあの女優さんです。出産後だと言うのに抜群のスタイルでまさに人魚役も自然で水中で泳ぐ姿は優雅で美しすぎて怖いくらいです。
このドラマで二人は初共演をしています。
青い海の伝説のネタバレ含む見どころ②韓国に伝わる人魚伝説と実在した人物
韓国の海雲台(ヘウンデ)の冬栢島には、人魚の国から人間の世界に嫁いで来た黄玉姫が、満月の夜に海辺で真珠を眺めて故郷を懐かしんだという伝説があるそうです。
さらに意外な事に、タムリョンは実在した人物で、朝鮮時代の「於于野譚」と言う話集の中に記録が残っているそうです。
その中でタムリョンが漁夫に捕まった幼い人魚たちを奪って海に返してあげています。
その記録を元に作ったドラマですが、タムリョンが実在した人物である事に何とも夢を感じてしまいます。
青い海の伝説のネタバレ含む見どころ③人魚シムチョンの特徴と性格や行動
人魚の事が詳しく描かれているのも面白いです。いくつかの項目に分けてご紹介します。
人魚シムチョンの身体
人魚は水中では立派な尾ヒレで自由に泳ぎ回りますが陸に上がると足が生えて歩くことが出来ます。かかとの高いハイヒールを履いたりもしていました 笑。
しかし、水に少しでも濡れると足が消えて尻尾が生え正体がバレてしまうので、強い雨降りにはジュンジェが青い長靴を買って履かせてあげていました。
また、人魚の身体からは良質な油を何度も絞ることが出来、流した涙は高級真珠に変わります。
シムチョンは、真珠をたくさん作ってジュンジェにプレゼントするんだと張り切っていました
そして、海の中をものすごいスピードで自由に泳ぎ回っている事から、筋肉も相当発達していると思われます。だから力が強くて人を投げ飛ばすと何メートル先にも吹っ飛んでしまいます。
人魚シムチョンの好きなもの
シムチョンは魚を見るとつい食べたくなってしまいます。
なので、シムチョンがただ道を歩いていても、飲食店の店先の小さな水槽の魚たちはパニックを起こし、何か喋りながら逃げまどっていました。
水族館に行った時は誰も居ないのを確認し、巨大水槽に入って魚たちを食べて空腹を満たしました。水族館の魚を食べるなんて、すごい発想ですよね。
ある日は川辺に立ち、魚を食べるために飛び込もうとしたところを止められました。
そのくらい魚が好きです。
人魚シムチョンの弱点
見かけによらず逞しい人魚ですが、重大な弱点があります。
それは、愛する人に愛されないと心臓が固くなり、やがて死んでしまうのです。
人魚シムチョンの可愛くて面白い行動
息を飲むほど美しく儚い姿の時もあれば、その逆でお茶目な三枚目キャラが炸裂するシーンの多いシムチョンです。
ある時は、おデコで何個も茹で卵を割って一口でパクッと食べたり、まだ人間の暮らしに慣れない頃には手づかみでパスタやケーキを頬張ったり。
そして、シムチョンは心も綺麗で困っている人を見ると特殊な運動神経ですぐに助け、いつもすす汚れた顔のホームレスの女性の事を先生・そして友達だと慕ったりもしていました。
片方の親が人魚で片方が人間でいわゆる人魚のハーフの小さな女の子とも仲良しになっています。
シムチョンの行動は感動や笑いの要素がたっぷりです。
青い海の伝説のあらすじとネタバレ含む感想・見どころまとめ
神秘的な青い海、透き通った海底を泳ぎまわる美しい人魚の群れ‥
もし、今でも誰にも発見される事もなく深海を遊泳する人魚たちが生きていたら?
そんな事をふっと考えてしまいます。
序盤の美しい街並みはスペインです。
ガリシア州のマリーナ通り、マリア・ピタ広場、バルセロナのカタルーニャ音楽堂などの観光地や世界遺産で撮影されています。人魚が泳ぐシーンは太平洋のパラオで撮影されたそうですよ!
暑い季節には涼を求める意味でも特にオススメのドラマです。