「赤と黒」は、2010年に日本のNHKと韓国のSBSの合同制作のドラマです。
キム・ナムギルさんが兵役に行く前のドラマとしても話題となりました。
今回はそんな「赤と黒」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころをご紹介します。
赤と黒のあらすじ
巨大財閥ヘシングループのホン会長には隠し子がいた。
その子は“チェ・テソン”といい、田舎で母と耳の不自由な父と3人で暮らしていたのだが、突如ヘシングループに引き取られ“ホン・テソン”として生きることになる。
だがそんな生活も長くは続かず、DNA鑑定によりニセモノだとわかると、ぞんざいに家から追い出されてしまう。
幼くして家を追い出され、田舎の家にも戻れず行き場を失ったテソン。その後、施設にいき“シム・ゴヌク”(キム・ナムギル)と名を変え、新たな人生を送り始める。
ヘシングループに復讐を胸に成長したゴヌクは、じわじわと計画を進めるのだった。
ホン家の娘モネ(チョン・ソミン)に気に入られたゴヌク。だが周りの人間たちは、ゴヌクがうろつくのをよく思わなかった。
ふたりを引き離すため、ホン会長は「“ホン・テソン”(キム・ジェウク)を連れ戻せ」とゴヌクに命ずる。
モネの姉テラ(オ・ヨンス)、それにホン会長夫人のギャラリーで働くムン・ジェイン(ハン・ガイン)。彼女たちもまた、ゴヌクの怪しい雰囲気に引き寄せられてしまう。
本物の“ホン・テソン”はいったい誰なのか?そして、ゴヌクの復讐の行く末は⁈
赤と黒のネタバレ含む感想
財閥相手に復讐や陰謀がありドロドロとした感じの、良くも悪くも私の中での“昔の韓国ドラマ”というイメージ通りでした。
ただこのドラマの場合は、わかりやすい復讐劇というわけでなくて、陰湿で暗いサスペンスのような要素もあります。
そして日韓共同制作ということで、日本でも多く撮影されています。
日本語では「赤と黒」というタイトルですが、韓国語では「나쁜 남자(ナップン ナムジャ)」と言って、直訳すると「悪い男」になります。
その題名通り、このゴヌクって男は本当に悪い奴で、復讐のことしか頭にないから、自分に好意を寄せるモネを弄ぶんです。
ゴヌクにとってモネはあくまでも道具であって、ただの「復讐へ繋がるロープ」としか考えていないから、携帯の登録名も名前ではなく「ロープ」としています。
しかも「ゴミ当然」とまで言ってしまうほど…
ここまでくるとモネがホントに可哀相です。
ちなみに、モネ役のチョン・ソミンさんはこのドラマがデビュー作です。
今では沢山のドラマに出演されていますね!
そしてモネだけでなく姉のテラの気持ちも弄び、利用できる人はとことん利用します。テラ自身も、ゴヌクに対しいけないとわかっているのに離れられない。
その心の隙を逃さずに入り込んでいくゴヌク。ゴヌクとテラのシーンはすごく大人っぽいです。
モネから離そうしたのは建前で、本当は自分(テラ)から離したかったのでしょうね。
だけど、ゴヌクだけが悪いのではないのです。
ヒステリックな夫人も、自分の地位が高いのをいいことに傲慢に振る舞っていて、見ていてとても腹立たしさを感じ最後まで好きになれませんでした。
息子のホン・テソン(キム・ジェウク)は、幼少期に本当の子供として連れてこられたはずなのに、冷たく扱われて育ってきて哀れに見えてきます。
ただこのドラマは、キム・ナムギルの入隊日が予定よりも早まってしまったために、後半の内容を書き換えたそうです。
仕方ないと言われればそうなんですが、だとしてもモヤッとしてしまうのです…
悪くないストーリーだっただけに、ラストがとても残念です。
赤と黒のネタバレ含む見どころ①日本での撮影
日本でのシーンですが、ロケ地として三重、名古屋、そして下呂温泉が使われています。
日本の役者も出演されていて、豊原功補さんがガラス工芸家の龍先生として出演されていますよ。
さらにジェイン、ゴヌク、テソンの3人は日本語のセリフがあり、それがなんとも言えずかわいいのです!
とても上手とは言えないのですが、一生懸命練習されたんだろうなというのが伝わってきます。
ただ、キム・ジェウクは日本で暮らしていたというだけあって、とても流暢でした。
「コーヒープリンス1号店」でも日本語のセリフが上手でしたよね!
赤と黒のネタバレ含む見どころ②俳優キム・ナムギル
このドラマでキム・ナムギルを知ったのですが、彼は本当にいい役者さんだと思います。
「善徳女王」でブレイクし、今はアクションやコメディの方が多いので、「赤と黒」や「サメ」のようなシリアスな演技は逆に貴重かもしれません。
憂いのある目の演技と、声がとてもいいのです。
キム・ナムギルはこの“シム・ゴヌク”という役を演じるに当たって、木村拓哉さんの演技を参考にしたらしいですよ。
言われてみればわかるような気もしますよね!
赤と黒のネタバレ含む見どころ③ゴヌクの別の顔
復讐劇ですが、そればかりではなくてお茶目なシーンもあります。
ゴヌクが所属するスタントチームの監督との掛け合いや、近所の子供たちとサッカーをしたり、ジェインの妹ウォニン(シム・ウンギョン)とじゃれ合ったり。
その時のゴヌクはやわらかい優しい表情をしています。
根は悪い人じゃないのがにじみ出ちゃってます(笑)
私はウォニンがゴヌクのことを「アジョシー!」と呼んで、サバサバと付きまとっている姿と、それに子供のように返すゴヌクの関係が大好きです。
ウォニンの存在はゴヌクにとっても、見ている私たちにとっても癒しだと思います。
赤と黒のあらすじとネタバレ含む感想と見所は?まとめ
ハッピーな恋愛ドラマもいいですが、たまにはこのような復讐劇はいかがでしょうか?
復讐劇は見たことがない方も、あまり得意じゃない方にもおススメですよ。
世の女性たちを虜にしているゴヌクの魅力を、ぜひ感じてみてください!