逆賊のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?

韓国ドラマ

『逆賊』は韓国で語り継がれる実在の義賊ホン・ギルドンをモチーフにし、戦乱の時代を背景に次々と襲い来る逆境を乗り越え、やがて伝説のヒーローへと昇りつめていくある男の人生を描いたもので、回を重ねるごとに右肩上がりの高視聴率を記録し2017年コリアンドラマアワードで3冠を達成したこの年を代表する本格時代劇です。

主役は注目の若手俳優ユン・ギュンサン、ヒロインはチェ・スビン、さらに歴史上の人物の燕山君と三代悪女のチャン・ノクスも加わり、役者、演出、OST、全てが完璧との評価を受けて放送当時の話題性ランキングでは堂々の一位を獲得しました!

今回はそんな「逆賊」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。

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逆賊のあらすじ

 

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朝鮮第9代王、成宗の時代。

アモゲ(キム・サンジュン)とクモク(シン・ウンジュン)夫婦は、両班のチョ参奉(ソン・ジョンハク)の屋敷で奴婢として共に虐げられながら生活していた。

夫婦には長男のギリョン(シム・ヒソプ)(少年時代はイ・ドヒョン)と二男のギルドン(ユン・ギュンサン)(少年時代はイ・ロウン)がいたが、兄弟はお屋敷の一人息子スハク(パク・ウンソク)(少年時代はキム・イェジュン)に事あるごとに意地悪をされていた。

弟のギルドンは生まれながらにして人並外れた怪力が備わり「怪力童子」と呼ばれ、ある日スハクの行動に怒りが爆発してしまい、傍にあった石臼を投げ飛ばし、スハクに怪我をさせてしまう。

そのような問題を起こしてしまった事、さらに「低い身分で怪力を持つ者は将来朝廷を脅かし兼ねない」と言う理由で王に家族もろとも殺されてしまうため、それを避け秘密を守るためにアモゲは少しでも早く外居を構える事が出来るよう主人の機嫌を取り、やっとの思いで屋敷から出て暮らせる事になった。

そこで財を蓄えて奴婢の身分から抜け出そうと努力し、見事財産を蓄え民の身分を手に入れる算段が出来たのだが、チョ参奉の妻のパク氏(ソ・イスク)にその計画を悟られてしまう。

パク氏の入れ知恵によりアモゲの財産を全て奪ってしまおうとチョ参奉は人を使い、お腹の大きいクモクにちょっかいを出させた事が原因でクモクは転んでお腹を強く打ってしまい、そのまま長女のオリニ(イ・スミン)(少女時代はチョン・スイン)を生むとこの世を去ってしまった。

愛する妻を奪われ怒りが頂点に達したアモゲは、主人に復讐をするため寝室に忍び込み鎌で殺してしまう。

奴婢が主を殺すという大罪を犯したのだが、仲間の協力と機転をきかせたおかげでアモゲは逆転無罪を勝ち取る。

そして、チョ参奉の妻パク氏も息子を連れて逃げるように田舎へ帰っていった。

アモゲはその後、仲間たちと商売を軌道に乗せいつしか親方と呼ばれる存在となる。

時は流れ12年後、ギルドンは女性を美しく変身させる小間物屋として全国を飛び回るようになったのだが、それが縁で、妓生のコンファ(イ・ハニ)(後にチャン・ノクス)とその付き人のガリョン(チェ・スビン)に出会う。

チェ・スビンの他のドラマ

一方、朝廷では第10代王として燕山君(キム・ジソク)が即位するが、この王は気に入らない事があれば官僚たちを次々に処罰するなど、命を何とも思っていない事から民から「暴君」と呼ばれ恐れられていた。

そんな折り、アモゲはかつての奉公先の主人の妻パク氏と、パク氏が協力を求めたチュンウォン君(キム・ジョンテ)の策略により捕えられてしまい、ギルドンは信頼していた地方官のオム・ジャチ(キム・ビョンオク)に裏切られ、兄のギリョンや妹のオリニとも離れ離れになってしまう。

こうしてギルドンは父が亡くなる原因を作ったチュンウォン君への復讐と、民にまで被害を及ぼす狂気の独裁者である燕山君を倒し、愛する人々生活を守るため仲間たちと共に立ち上がる!

ギルドンは幾多の波乱を命がけで乗り越え、父の無念を晴らし、独裁者から民や仲間を守る事が出来たのか?

彼を愛した二人の女性との切ない恋の行方、そして、離れ離れになってしまった兄弟たちとの再会は…?

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逆賊のネタバレ含む感想

「逆賊」と言うタイトルだけを見ると泥臭い戦いのシーンばかりで堅そうなイメージを受けましたが、視聴してみれば、家族愛、友情、勇気、恋愛などがいっぱい詰まったとても面白いストーリーで、一度見始めると、とにかく先が気になって止まりませんでした!

序盤でのアモゲ一家の波乱のエピソードはまさに笑いあり涙ありで、これだけも一つのドラマとして成り立つのでは?と思えるほど見応えたっぷりでした。

三人の子供を持つ父アモゲを演じるキム・サンジュンさんの演技には終始胸が熱くなりました。

力強くて大らかで家族から尊敬され本当に頼りになる魅力的なお父さんだと思います。

シン・ウンジョンさん演じるクモクも可愛くて綺麗で優しくて夫の事がとにかく大好きで、本当に理想的で素敵なお母さんだなと登場するたびに心が和みました。

ギルドンの少年時代を演じたイ・ロウン君もふっくらして「怪力童子」らしくてとっても可愛かったです!

大人になってからのギルドンを演じたのは「六龍は飛ぶ」にも出演された若手俳優のユン・ギュンサンさんなんですが爽やかで逞しくて彼はまさしにこのドラマの主役にピッタリだったと思います。

そして、このドラマが初主演作なんだそうです。

他の俳優さんたちと横一列に並ぶとギルドンだけ頭一つ上に出ていてビックリしたのですが、実際、ユン・ギュンサンさんの身長は187㎝もあるそうです。

本当にイケメンで演技力抜群なので、このドラマをきっかけにすっかりハマってしまいました。

そして、途中、どんな苦境に立たされた時にも陽気で情に厚いギルドンの仲間たちが居てくれたことがとっても頼もしく思えました。

アモゲが亡くなった後、ギルドンの力になって仲間を引っ張ってくれたソプリ、その仲間のヨンゲ、インチキ僧侶のイルチョン、剣術の達人のセゴル、力士のクッセなど…。

とにかく一人一人のキャラが濃くて最高に頼もしいメンバーでした。

燕山君から迫害を受けている民を救うため、この仲間たちと村に駆けつけて戦うギルドンの勇敢な姿が素敵過ぎました!

悪を成敗するシーンに何度も胸がスカッとするところにもこのドラマの大きな魅力を感じます。

ある時は復讐を果たしたくても果たせない弱い立場の人に代わりその恨みを晴らしてあげる日本のドラマで言えば「必殺仕事人」のような事もギルドンたちは行っていました。

ギルドンの兄ギリョンは、両班になりすまして宮廷に潜り込んで生きていたのですが、この正義感ある兄の活躍も目覚ましく、ギルドンと感動的な再会を果たしてから兄弟で協力し合い悪を倒していく姿には思わず応援せずにはいられませんでした。

二度と会えないと思っていた妹のオリニとも思わぬ形で再会するのですが、ここでもしっかりとからくりが用意されていて驚かされましたが、後から考えると、それに関してちゃんと伏線も用意されていました。

ギルドンにとって大切な女性のコンファとガリョン、一人は暴君の傍で生きる事を選び、もう一人は最後まで命がけでギルドンを支えてゆく、これもまた筋書がかなり奥深いのでドキドキで目が離せませんでした。

戦いの場においても最後の最後まで読めない展開が広がるのですが、絶対絶命のピンチの時、敵だと思っていた大勢の兵士たちが一斉にクルッと向きを変えギルドンたちの頼もしい味方となって一緒に燕山君を倒した時には奮えるくらい感動してしまいました。

そして、最後まで見終わってからタイトルの「逆賊」の本当の意味が理解できた気がします。

伝説に残るギルドンたちの活躍をしっかり堪能出来て、スッキリとした気分で心穏やかに見終わる事が出来る最高に見応え満点の歴史ドラマだったと思います。

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逆賊のネタバレ含む見どころ①三代悪女のチャン・ノクス役のイ・ハニの美しさ

一時はギルドンを愛した妓生のコンファですがある理由からギルドンとの恋を諦め、のちに燕山君に見染められ、三代悪女の一人チャン・ノクスになります。

このチャン・ノクスを演じたイ・ハニさんがとても美しかったです。

独特な笑顔が魅惑的な彼女ですが、その笑顔でセリフが無い時でも様々な感情を表現してしまうところが特に圧巻でした。

高身長でとっても表情豊な美人女優さんだと思います。

王の前での大がかりな踊りのシーンは思わず息を飲み見とれてしまうほど美しいので必見です!

その姿を王座から眺める燕山君が小刻みに身体を揺らしながらノリノリにリズムをとる姿がとても印象に残ります。

イ・ハニさんはミスコリアの経験もあり、大学では韓国の伝統音楽を専攻されたとのこと、楽器や伝統舞踊が得意だと言う事もなるほど頷けます。

また、ギルドンとチャン・ノクスと燕山君との三角関係を描かれてあった事も意外性があり面白いです。

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逆賊のネタバレ含む見どころ②ギルドンと燕山君の宿命の対決

実在する燕山君は「暴君」として歴史上あまりにも有名です。

そんな燕山君にまつわる逸話が二つあります。

まず一つ目は父親の成宗が可愛がっていた鹿が寄って来て衣服を舐めた事に腹を立て、その鹿を蹴り、王となった後はその鹿を殺してしまったと言う話。

もう一つは少年時代、勉強が嫌いで遊び回っていた彼を厳しく叱っていた教師を、即位した後に処刑したと言う話。

このドラマの中での燕山君も、捕われてすでに全身傷だらけのギルドンを虎に見立てて狩りをしながら不適な笑みを浮かべるなど、その暴挙ぶりは思わず目を覆いたくなるほど酷かったです。

自分に逆らう者は容赦なく殺し、暴力で下の者を従わせようとする燕山君は最後は臣下だけでなく民からも捨てられ独りぼっちで惨めな死を迎えます。

財力に恵まれていながら民の心を得られなかった燕山君と、貧民ではあるが命がけで弱きを助け強きを挫く行動から民の指示を得る事に成功したギルドン。

この二人の対照的な生き方の違いを描くことにより、上に立つものがどうあるべきかを学ばせてくれるところも見どころの一つです。

燕山君を演じたキム・ジソクさんはデビュー14年目にして初の悪役だったそうで、燕山君がなぜ暴君になってしまったのか、その背景を知ろうとたくさんの資料を読んで役作りしたそうです。

そのような努力もあって、暴君のオーラ全開で狂気を感じさせつつもどこか寂しい王の姿を熱演されてとても迫力があります。

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逆賊のネタバレ含む見どころ③奴婢が民衆のヒーローになるまで

やはり最大の見どころは奴婢の子供に生まれたギルドンが昇りつめて民たちの英雄になるまでの過程だと思います。

心が広くて暖かい大きな父親の背中を見て、弱い者を助ける精神を養いながら正義感溢れる青年に成長していくギルドン。

やがて悪を滅ぼして世直しをしたいという気持ちが芽生え、信頼できる仲間たちと義賊を結成して虐げられた民衆を救うべく、次から次へと襲ってくる逆境を乗り越えながら戦います。

本当のヒーローになるまでの波乱の道程はあまりにも過酷でしたが、知恵を絞りながらギルドンなりの方法で愛する者たちを守り抜く勇気はとても深い感動を与えてくれます。

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逆賊のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ

ヒーロー達の演技力もさることながら、忘れてはならないのは悪役たちの演技力も抜群だった事、思わず感情移入してしまい心底腹が立ったりすることもしばしばです。

中でも最後の最後まで一番腹立たしかったのはギルドン兄弟から母を奪うきっかけを作った、一家が奴婢として奉公していたお屋敷の主の妻、パク氏です。

ソ・イスクという名前のベテラン女優さんで、他のドラマの中でも悪役をよく見かけるのですが目力が強くて本当に演技がお上手で感心します。

上手い悪役たちがいるからこそ成り立つこのドラマは、チームワークが素晴らしいと表現したくなるほど本当に面白いドラマです。

後半にいくほどOSTも盛り上がり、どの曲も何度か聞くうちに自然とメロディを覚えて感動的なシーンを思い出しいつまでも余韻を残してくれます。

第一話から分かりやすくて面白い「逆賊」は、はまる事間違いなしのオススメドラマです。

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