イニョプの道は実話とどう関係する?あらすじとネタバレ含む感想・見どころ

韓国ドラマ

「イニョプの道(原題:하녀들メイド(下女)たち)」は、韓国JTBSにて2014年に放送された全20話の時代劇です。

チョン・ユミさん演じる良家の令嬢が一夜にして天国から地獄に落とされると言う非日常的な現実が描かれてある事などからも話題になった作品です。

まだこのドラマの舞台は、朝鮮王朝建国間もない第3代王・太宗の治世です。

このドラマは実話なの?

そんな疑問を解明しながら「イニョプの道」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころをご紹介していきます。

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イニョプの道のあらすじ

朝鮮王朝時代、王につかえる重臣である父クク・ユの元で何不自由なく暮らしていた一人娘のイニョプ(チョン・ユミ)は両想いの婚約者、ウンギ(キム・ドンウク)との結婚式を目前に幸せ絶頂期だった。ところが結婚式の当日、式の最中に謀反の罪を理由に父が捕らえられてしまった。

父は処刑され、その家族であるイニョプは奴婢(下女)の身分に一夜にして落とされてしまう。しかし、父の死は、実は陰謀により、おとしめられた罠だったのだ。

奴婢として友人のユノク(イ・シア)の屋敷に連れて行かれたイニョプ。人一倍気位が高かった事もあり耐えきれずに逃げ出してしまう。

しかし、下男頭のムミョン(オ・ジホ)に捕まり、「下女になるくらいならいっそ死んだほうがマシ」だと、道中、氷のように冷たい水の中に飛び込むのだがムミョンに救助される。

その後も暫くは食事も拒否し頑なに態度を崩さなかったが、ある日、現実を受けいれ、父の無念を晴らす事を目標に生きると決める。

一方、婚約者だったウンギはある理由からイニョプを守るため仕方なくユノクと祝言をあげる。

以前からウンギの事が好きだったユノクは、夫婦になってからも夫がずっとイニョプの事を思い続けている事に嫉妬し、事あるごとにイニョプを虐める。

やがてムミョンがさり気なくイニョプを支えるようになるが、そんな優しさにいつしか自分も徐々に惹かれていく。そしてウンギもまた命を投げ出してでもイニョプの力になろうとする。

しかし、ウンギとムミョンはある秘密組織と繋がっていた。そしてムミョンには驚くような出生の秘密もあったのだ。

イニョプは父の無念を晴らし身分を回復する事が出来るのか?二人の男性との恋の行方は・・・?

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イニョプの道のネタバレ含む感想

最初のほうで、雪が降る中、下男に引きずられたり冷たい池に飛び込んだりと強烈なシーンが流れて少し怖くなりました。

実際のインタビューの中でイニョプを演じたチョン・ユミさんも、どのシーンが一番大変でしたか?との質問に「初日に引きずられるシーンがあり、続いて水に入るシーンだったのでとても大変でした」と答えておられました。

少し前に見た「屋根部屋のプリンス」の中でのチョン・ユミさんがかなり意地悪な役で、そのイメージが抜けきらないままこのドラマを見てしまったため、最初は少し抵抗がありました。

でも、主人公の気高さ、真面目さ、優しさ、逞しさを見事に演じる姿にあっと言う間に好感の持てる大好きな女優さんになってしまいました!

普段のチョン・ユミさんです

役柄のイメージって大きいですね!良いキャラ、悪いキャラどちらも演じなければならない俳優さん達は本当に大変だなと思います。

チョン・ユミさんは両家のお嬢さんから奴婢まで演じておられますが、奴婢になっても品の良さはそのまま消えずに残って、美しく凛と咲く一本のお花のようでした。

こんな時でも綺麗でした

話が進むごとに面白くなり本当に良いドラマだったので最終話に近づくに連れて寂しくなりました!そして実際、終わって数日間はロスでした(涙)

何十話もある長い歴史ドラマは苦手だと言う人も、これは20話なのでストレスを感じる事なく見る事が出来ると思います。

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イニョプの道の見どころ①史実(実話)との関係

このドラマの見どころの一つと言えば、史実(実話)と交差するところではないでしょうか。

イニョプの父親が濡れ衣を着せられて処刑されたいきさつと、ドラマの歴史的背景を見て行きましょう。

かつて朝鮮半島は、高麗王朝が長い間権力を保っていました。

しかし、クーデターにより高麗王朝は没落し、代わりに朝鮮王朝が建国されました。

このような本が参考になると思います。

「イニョプの道」の舞台は、その朝鮮王朝の第3代王・太宗の治世で、まだまだ混乱の真っただ中。

朝鮮王朝になった後も、数十年間は高麗王朝の復興を目指す残党が各地に残っていました。

そのためこれらの残党を全滅させようと必死に動き、時には高麗の王族たちを集めて「島を用意するのでそこで安心して暮らして下さい」と嘘をつき、わざと船を沈没させた恐ろしい事実もあるようです。

これらの史実を元にこのドラマは作られました。

イニョプの父クク・ユは、実在する人物ではありませんが、物語の中では朝鮮王朝の皇帝から功績を認められ、朝廷の中に潜んでいる高麗の残党(ドラマの中で出てくるマヌォル党)の正体を暴くように命を受けた人物です。

命を受け、信頼するトックと言う人物に潜入させたのですが、正体がバレてしまったトックは、自分の家族の命と引き換えにイニョプの父が「逆賊」(国家や主人を裏切る悪人)であるとウソの証言をさせられてしまったのです。

イニョプの父親が謀反の濡れ衣を着せられて処刑されたいきさつはここにありました。

トックの証言が原因でイニョプの父親は最も残酷な「八つ裂きの刑」に処され、当時はバラバラになった遺体はそれぞれの地方に送られる事になっていました。

このような時代背景を頭に入れながらドラマを見ると分かりやすくて良いかもしれません。

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イニョプの道のネタバレ含む見どころ②イニョプを支える二人の男性

苦難の道をゆくイニョプを支えようとする2人の男性がいました。一人は元婚約者のウンギ、そしてもう一人は下男頭のムミョンです。

ウンギ役のキム・ドンウクさんは「コーヒープリンス1号店」などに出演されています。

ムミョン役のオ・ジホさんは有名な時代劇では「チュノ~推奴~」などにも出演されていますよ。

キム・ドンウクさんが何でも相談したくなるような親しみのあるお兄ちゃんタイプなのに対して、オ・ジホさんはどこかミステリアスな顔立ち(超ハンサム)、日本の俳優さんで例えるなら草刈正雄さんのような?見た目も対象的な二人ですが、それぞれが違う愛情表現でヒロインを支えていく所にも注目です。

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イニョプの道のネタバレ含む見どころ③下女たち

このドラマは前にタイトルを「下女たち」として放送された事もあるそうです。言われてみれば確かに下女たちにスポットライトがあててありました。

イニョプがまだ良家の娘である頃、下女が履いた靴は汚くて履けないと言うシーンがありました。イニョプもまた奴婢の事は人として扱わないどころか物として見下すような所があったのです。

しかし、自分がその身分になってしまった事で下女達の気持ちが初めて分かります。最初はイニョプを「靴の仕返しをしてやる!」とばかりに虐めていたタンジと言う名の下女も、いつしかイニョプの優しさを知り自然に打ち解け最後は仲良くなります。

このように同じ立場になった事でそれぞれの心が変化していく所も見応えがあります。

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イニョプの道は実話とどう関係する?あらすじとネタバレ含む感想・見どころまとめ

今回は「イニョプの道」の歴史的背景とドラマの簡単なあらすじ、ネタバレ含む感想と見どころをご紹介しました。

ドラマの撮影中、火災事故でスタッフを亡くすアクシデントもありましたが、そのようなアクシデントを乗り越え、哀悼を胸に再び現場に臨まれたであろう関係者の方々の思いが伝わってくるようなこの作品は、見終わった後も心の片隅にずっと残るほどの名作に仕上がっています。

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