2021年5月に放送を終えた「ヴィンチェンツォ」は、ソン・ジュンギさん主演の法定痛快ドラマです。
ソン・ジュンギさんの久しぶりのドラマとその面白さに、放送終了後は日本でもとても話題になりました。
ドキドキハラハラする部分と、それを解決する達成感がいくつもあり、また最終話では大きな爽快感を味わうことが出来、梨泰院クラスのような気持ちよさを味わうことが出来ました。
今回はそんな「ヴィンチェンツォ」のあらすじと最終回のあらすじ、ネタバレ含む感想と見どころをご紹介します。
ヴィンチェンツォあらすじ
韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は、イタリアでマフィアの顧問弁護士をしていた。
カサノがマフィア間の争いの後に故郷である韓国へ向かった理由は、「クムガ・プラザ」というビルの地下に保管されている金を掘り出すこと。ただし、このビルには特殊な装置が仕掛けられていて、金を盗み出そうとするとビルが大破してしまう事になっている。
金を掘り起こすために、まずはビルの住民たちを立ち退かせようと奮闘するカサノだが、なかなかうまく行かない。
また、「クムガ・プラザ」の所有者がバベルグループということもあり、同じくバベルグループの不正を追っているホン・ユチャン弁護士と行動をともにするうちに、一緒に暗殺の対象となってしまう。
一人生き残ったカサノは、それまで父親のことを反対してきた娘のホン・チャヨンとともに、意図せずともバベルグループと戦ってしまうことに。
巨大な勢力バベルグループと戦うことを決心したホン・チャヨン弁護士、また個性豊かなクムガ・プラザの住民たちに触れ合ううちに、これまで一人で戦ってきたカサノは味わったことのない感情が芽生える。
バベルグループを裏で率いているのは誰なのか?
また、韓国人であるカサノはなぜイタリアで育ったのか?
カサノは本来の目的である金を取り出すことはできるのか?
ヴィンチェンツォ最終回あらすじ
カサノをかばい、ハンソクに撃たれたチャヨン。
そして次にカサノへ銃口を向けるハンソク。
それを見たハンソは銃口を自分に向け、「お前は生まれるべきじゃなかった」とハンソクに言い放つ。
それを聞きハンソを撃つハンソク。
ハンソの息の根も絶え絶えのところ、次はカサノは銃口を向けるハンソク。
そこで銃の弾がなくなる。見逃さず攻撃するカサノだが、逃げられる。
虫の息のハンソがカサノを呼ぶ。
「生まれて初めて人の役に立てた、ありがとう」とカサノに告げ、自分の携帯を差し出し、後は頼みます、と言い残し息絶える。
病院に着き手当てを受けるチャヨンに、24時間以内にカタを付けると約束し病室を後にするカサノ。
一方、ハンソの殺人で新聞に載り、指名手配されるハンソクは逃亡していた。
ハンソの携帯とギロチンファイルをアン室長に渡すカサノ。携帯はGPS解析に、ギロチンファイルは正義のために使ってと伝える。
一方、自分の身を守るために収容所に入ることを計画するハン・スンヒョク。
そこにカサノから電話が入る。
チェ弁護士を収容所から出せば殺さないと持ちかけるカサノに、疑いながらも了承するスンヒョク。
一方、出所したチェ弁護士は、カサノからスンヒョクの裏切りを聞かされる。
それをハンソクへ知らせたチェ弁護士。自分も今夜国を出るからチェ弁護士もなるべく遠くへ逃げたほうがいいとハンソクから言われ、ハンソクの財産整理後に身支度をする。
スンヒョクの裏切りを知ったハンソクは、チンピラを使い白昼堂々スンヒョクを殺害する。
それを見たカサノはチェ弁護士の元へ。チェ弁護士を拉致し、廃墟に縛り付ける。
楽に死なせないと言っただろうと言うカサノは、私を殺しても何にもならないと悪あがきをするチェ弁護士にガソリンシャワーをかける。
ガソリンと察したチェ弁護士は、銃で殺してと懇願するが、それを背後で聞きながらジッポを投げ入れるカサノ。
そこにはダンス好きのチェ弁護士が、火をまといながら踊るように苦しみ悶えた。
次に、ハンソクの身を追うカサノ。
カサノの場所からは遠かったため、プラザの住民がハンソクの元へ向かう。
ハンソクにたち向かう住民たちだが、イ社長がハンソクに刺されてしまう。
そしてハンソクが住民たちに銃口を向けた危機一髪のところに、カサノがハンソクの足を撃ちながら参戦する。
息も絶え絶えのイ社長に駆け寄るカサノ。
娘のゴッドファーザーになって欲しかったと言うイ社長に、約束するカサノ。
イ社長の応急処置を買って出たのはパク・ソクド。
そこに警察が来たため、カサノは気を失ったハンソクを連れ、住民たちと別々に逃げる。
椅子に縛り付けられたハンソクが目を覚ます。
なぜ自分の居場所がわかったのか聞かれるカサノ。
そこにはハンソクの弟、ハンソの仕掛けがあった。
ハンソは自分に贈られたハンソクからの時計を疑い、分解したら追跡機が付けられていたため、それを兄の時計にこっそり付けたとカサノに話していたのだ。
だからハンソの携帯を解析に出すとハンソクの居場所が分かったのだ。
カサノが、時計なんていくつもあってどれをするか分からないだろ?と聞くと、全部に付けたんだ、俺はバカだから、と笑うハンソがいた。
そんなハンソのおかげでカサノはハンソクを追うことが出来たのだ。
縛り付けられたハンソクの胸の前には、電動ドリルが自動で動く装置が付けられていた。
5分ごとに5ミリずつ胸に向かって刺さっていき、少しずつ苦しむ。翌朝の正午頃に針が肺に到達すればお前は死ぬだろうとハンソクに告げるカサノ。
弟に会ったら謝れと言い放ちその場を去る。
すべて終わらせたことをホンチャヨンに報告しようとするが、チャヨンが「連絡せずに韓国を離れて」と言っていたことを思い出し、その場に携帯を捨て去る。
カサノはチェ弁護士の件で指名手配犯になってしまったが、アン室長のはからいでカサノを国外へ逃がす準備が出来たことを聞く。
空港へ向かおうとしたとき、チャヨンが駆けつける。
事務長と共にお別れのハグをし、別れる。
1年後
再びクムガ・プラザを壊して再開発しようとする勢力に、クムガ・カサノ・ファミリーが立ち向かっていた。
そしてチャヨンは、シングァン銀行会長が殺害された事件で、カサノの母親であるオ・グムジャの無実(過失致死)を裁判で勝ち取った。
相変わらずの日々の元、チャヨンのもとには、カサノからのはがきが何枚も届いていた。
チャヨンは事務長から、イタリア修好記念美術館のチケットを貰い、行ってみると・・・
そこに、カサノの姿があった。
「元気だった?」とカサノに言葉をかけるチャヨン。
使節団に紛れてきたから明日帰ると言うカサノ。
マルタ近くの無人島を買ったカサノに、私も行きたいとチャヨンがいうと、部屋も準備していると伝えるカサノ。
「とても会いたかった」と言うチャヨンにカサノは「俺も。島ではずっとチャヨンの事を考えてた」と言う。
信じられないと言うチャヨンに駆け寄りキスをするカサノ。
そして時間が過ぎ使節団として帰るカサノを見送るチャヨン。
今も悪党を続けているカサノだが、新たな趣味が出来たという。
それは「クズを潰すこと」
ヴィンチェンツォネタバレ含む感想・見どころ(最終回あらすじ含む)
題名が「ヴィンチェンツォ」で、少しとっつきにくい気がして最初はあまり見進める気が起きなかったのですが、見ていくうちに登場人物にどんどん愛着が湧いて次の話が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
個人的には梨泰院クラスのように、終わったら達成感と爽快感が味わえるドラマだったなと思います。
ドラマの大きな流れとして
- クムガ・プラザの金を取り出す
- バベルグループとの闘い
があるのですが、大きな目標に近づきながらもその中で小さな目標→達成、目標→達成というものがあるので、少しずつ達成感とすっきり感を味わうことが出来ます。
ドキドキしながらも達成感や爽快感を味わいたい人にはかなりオススメのドラマです。
ヴィンチェンツォネタバレ含む見どころ①ソン・ジュンギのかっこよさ
なんと言っても、主人公「ヴィンチェンツォ・カサノ」を演じたソン・ジュンギさんのかっこよさが最高です。
カサノは、マフィアのコンシエーレとして結構な悪いことをしてきた人です。
無敵無敗という設定なので、アクションもあり、銃を構えるポーズもあり、守られてるチャヨン弁護士がとてもうらやましくなる程です。
かと思えば、あの甘いマスクがドアップになるシーンはため息が出るほど美しいです。
特に、霊媒師に化けた時に耳に花を付けて花の香を嗅いでいる顔がドアップで映るのですが、あまりの美しさと可愛さに見とれてしまうほどでした。
そんなソン・ジュンギさんのかっこよくも美しい姿を存分に楽しんでほしいです。
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ヴィンチェンツォネタバレ含む見どころ②クムガ・プラザの住民たち
次の見どころは、このドラマで絶対に絶対に外すことは出来ない「クムガ・プラザの住民たち」です。
最初は癖のある住民たちだなぁとしか考えてなかったのですが、見ているうちにこの住民たち一人ひとりが重要である所以が分かってきます。
それぞれが、それぞれの場所で欠かせない人たちで、こんなに多い重要人物がいるドラマってあったかな?と思うほど、一人でもかけてはいけません。
お寺の住職からピアノの先生まで、みんながそれぞれに過去や特技があって、それを活かしながらプラザを守っていこうとする姿が見ていてとてもワクワクしました。
そんな住民たちと、それまで孤独だったカサノの絆が深くなっていく過程もとても面白いものでした。
ヴィンチェンツォネタバレ含む見どころ③テギョンの怪演
このドラマには2PMのテギョンさんが出ています。
テギョンさんといえば、「君を守りたい」でソ・イェジさんを助ける役どころでした。
しかし今回のドラマでは一転して悪役です。
最初は無邪気なインターンだったのですが、実はカサノやチャヨンが追っているバベルグループの裏の会長だということが割と早めにわかります。
その会長は、笑顔で人を殺すようなサイコパスなのですが、そのサイコパス社長を可愛い笑顔で演じています。
たまに出てくる英語が更に怖さを増します。
ヴィンチェンツォネタバレ含む見どころ④チャン・ハンソ
カサノとチャヨンが追っているバベルグループには「チャン・ハンソ」という会長がいます。
実はこの会長は裏でチャン・ハンソクが操っているお飾りの会長に過ぎません。
カサノは最初からそれを見破っていて、「もっと勉強しろ」とハンソに伝えます。
兄のハンソクが目的のためにたやすく人を殺すようになり、このままではいけないとヴィンチェンツォに相談したことから、段々とヴィンチェンツォになつくようになります。
カサノは初めは「家族の裏切りは信用しない」と言い、話もしませんが、「自分はバカだ」と言いカサノに真っ直ぐに協力することから段々と二人の間も不思議な絆が出来てきます。
結局、最後にカサノを救ったのもハンソでした。
そんなハンソの忠実な姿を見てほしいです。
ヴィンチェンツォ最終回あらすじ/ネタバレ含む感想・見どころまとめ
今回はヴィンチェンツォの最終回あらすじと、ネタバレ含む感想と見どころをご紹介しました。
20話ですが、とても面白く、見ていると次から次に見たくなること間違いなしです。
達成感とスッキリ感を味わいた人には是非オススメしたいドラマです。