バリでの出来事のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?

韓国ドラマ

2004年に韓国のSBSで放送された『バリでの出来事』は、平均視聴率32%、最高視聴率は39.9%の大ヒット作です。同じ年、チョ・インソンさんが最優秀男優賞、ハ・ジウォンさんが最優秀女優賞を受賞されています。

印象的な音楽と実力派俳優たちによる愛憎劇に”バリラバー”と呼ばれる熱狂的なファンが急増してしまったほどです。当時はバリ島でのロケという事でも話題になりました。

そんな『バリでの出来事』のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介していきます。

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バリでの出来事のあらすじ

何不自由なく育った財閥の御曹司であるジェミン(チョ・インソン)と財閥令嬢のヨンジュ(パク・イェジン)は政略結婚による婚約中で愛のない生活を送っていた。そのためヨンジュは、かつて交際していたイヌク(ソ・ジソプ)の事が忘れられず、赴任先のジャカルタに居る彼に会うため一人バリへと向かう。

それを知ってプライドが傷ついたジェミンも後を追いバリへ。そうとも知らずヨンジュはイヌクと一緒にいる所をジェミンに見つかってしまい、彼の事を大学の先輩だと紹介する。気まずい雰囲気の中、三人で食事をし、バリを観光する事になってしまった。

その時、ガイドを担当したのがスジョン(ハ・ジウォン)で、彼女に案内されて3人は観光地を巡る。スジョンは仕事でその場を盛り上げようと明るく頑張ったが、事あるごとにヨンジュからバカにしたように冷たくあしらわれた。

帰韓後、偶然にもジェミンは兄で専務のイルミン(キム・イル)に本社に復帰したイヌクを紹介され、そのまま自分の部下として勤務させる事にする。

一方、スジョンは務めていたバリの旅行会社の所長に貯金を持ち逃げされ、行方を追って韓国にやって来る。ナイトクラブで働きながら所長を探すのだが、偶然、そこでジェミンとイヌクに再会してしまう。そして、ガイドをしていた縁で、ジェミンの会社で働く事になった。

ここから始まる4人の男女の愛憎ラブストーリー。

欲望と嫉妬、理不尽な世の中への恨みなどを背景に、バリの美しい夕焼けの中で起こった衝撃のラストまでの道のりを描いていく。

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バリでの出来事のネタバレ含む感想

このドラマは、その「衝撃のラスト」に眠気も吹っ飛びました!何が起きたのか訳が分からず二度見したほどです。あまりにもショックが大き過ぎてしばらくは放心状態になってしまいました。

最初はどこにでもありそうな男女間の揉め事が淡々と続く感じもあり、挫折しそうになりましたが、途中からどんどん面白くなり深みにハマってしまうという不思議な感覚でした。

内容はどちらかと言えば重いですが、スジョンが同居させてもらっている友人ミヒ(シニ)の長屋で、同じ鍋からラーメンをすするところや、出勤前にお粥をかき込み最後に大きな韓国のりを一口でバリッと頬張ったり、そんな食事シーンがとても食をそそられ楽しみでもありました。

それにしてもこのドラマはラストのオチを知った上でもう一度じっくりと初めから見たくなるほどインパクト大です。しかし、何度見たからと言っても「真の答え」は永遠に謎のような気もします。そこがこのドラマの最大の魅力で多くのファンを虜にした理由なのかもしれません。

偶然にもイヌクと隣同士で暮らすようになったロケ地の古い長屋はとても雰囲気がある建物でしたが、それが数年前に取り壊されてしまったのが残念で寂しい限りです。

他には、哀愁漂う挿入歌も忘れられないメロディとなり今でも頭の中に蘇るほどです。「バリでの出来事と言えばこの曲だよね!」そんな印象が残っています。

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バリでの出来事のネタバレ含む見どころ①タイプの違う二人のライバル心

ジェミンとイヌク、この二人の強い執着心にも注目です。

世間知らずでお金さえあれば何でも解決できると思っているお坊ちゃまのジェミンと、貧しい母子家庭で育ちながらも成績優秀なイヌク、対象的な二人は仕事だけでなく、恋愛に関しても、まさに火花が散るような勢いです。

それは同時にスジョンを好きになってしまった事に強く表れていました。チョ・インソンさんは、どこか憎めない母性本能をくすぐられるような積極的なジェミンを上手く演じられ、ソ・ジソプさんはいつも受け身ではあるけれど決して諦めないイヌクを演じています。

ソ・ジソプさんと言えば、何とも言えない寂しそうな目も印象的ですよね。

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バリでの出来事のネタバレ含む見どころ見どころ②揺れ動く女心

スジョンは同じ恵まれない境遇にいるイヌクに恋愛感情を持つ一方で、お金持ちのジェミンにも惹かれていきます。

贅沢な暮らしを選んでジェミンが用意したマンションに喜んで引っ越したかと思えば、数日後にはイヌクに会いに行ったり、二人の男性の間を何度も行ったり来たりで彼女の行動は理解不明です。

そんな女性を演じたハ・ジウォンさんも「スジョンの気持ちがさっぱり分からないので演じるのがとても難しかった」とインタビューで答えておられたので、やはり苦労されたんだと思いますが、そこを感じさせない程、自然に演じ切った彼女がとても魅力的です。

実はスジョンの行動はラストシーンを見る上での重要なカギともなるので、彼女のその時々の心情や言葉などをしっかり観察しながら見ておく事をオススメします。

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バリでの出来事のネタバレ含む見どころ見どころ③理不尽な格差社会

このドラマは格差社会も背景にあります。

スジョンは語学が堪能な事など才能に恵まれていましたが不幸な生い立ちなどから底辺での生活を強いられていました。それなのに二人の男性から好意を持たれていたので、プライドが許せないヨンジュから邪魔をされたり、ある理由から会社も辞めさせられてしまいます。

そんな中、ヨンジュが自分が務める画廊で働かないかと声をかけてきます。近くに置いて監視をするためだと分かっていても、生活のためにヨンジュの誘いを受け入れたスジョン。そこで画廊のオーナーであるジェミンの母親にもまともに仕事を与えてもらえず掃除ばかりさせられ、挙句には画廊にやって来たヨンジュの母親にまで悪態をつかれ顔を叩かれるなど侮辱的な思いを受けてしまいます。

いくら娘の恋敵で憎いからとは言え、スジョンがもし裕福な身分であればここまでされる事は決してなかったでしょう。

権力がある者が弱い者を虐める、この画廊でのシーンで特に強く表れています。

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バリでの出来事のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ

このドラマは一度見ただけでは良さが分からないような、また好きな人はDVDを買って繰り返し何度も見てしまったりという一種の独特な世界観を持っています。

チョ・インソンさん演じるジェミンと、ソ・ジソプさん演じるイヌク、全くタイプも考え方も違う二人ですが、もし自分だったらどちらを選ぶだろう?そんな事を考えながら見るのも面白いかと思います。

そして、くれぐれも《衝撃のラスト》にはご用心です!!

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