2019年放送の「医師ヨハン」は、天才医師にチソンさん、それを尊敬し成長していくレジデント役にイ・セヨンさんが扮した医療ドラマで、 チソンさんの演技力に加え、子役から活躍しているイ・セヨンさんの演技にハマる人続出!
このドラマは、作家であり現役医師である久坂部羊の小説『神の手』のリメイクで、日本でも椎名桔平さん主演でドラマになりました。
今回はそんな『医師ヨハン』のあらすじとネタバレ含む感想・見どころをご紹介します。
医師ヨハンのあらすじ
医師ヨハン DVD-BOX1 [ チソン ]
ある事件がきっかけで、医師の仕事や韓国から逃げ出そうとしていたカン・シヨン(イ・セヨン)。叔父(チョン・インギ)から、収容所の医師のアルバイトをしてくれないかと頼まれる。
ほんの数日ならと引き受けるが、そこには3年前に患者を安楽死させたチャ・ヨハン(チソン)が収監されていた。収容所で症状を訴える囚人たちの病気を次々に解決してくヨハンを、呆気にとられながらも少しずつ信頼していくシヨン。
ある日、収容所で謎の症状を訴える囚人が出て、ヨハンはその患者を0.00001%の確率で難病だと診断する。
半信半疑ながらもヨハンの指示に従い検査を依頼するシヨン。その病院ではイ・ユジュン医師(ファンヒ)がヨハンを信用できずにいたが、ヨハンの言う通りその患者は0.00001%の難病であった。
その経緯からシヨンはヨハンを信頼するようになるが、ヨハンは行く先も言わず去って行ってしまう。
医者を辞めようと思っていたシヨンだったが、ヨハンがきっかけで再度病院で働こうと決意する。そして就任した病院で見かけたのは、なんと、病院に戻るきっかけをくれたヨハンと、ヨハンの事をよく思っていなかったイ・ユジュン医師だった。
ヨハンは収容所生活を終え、シヨンの父が理事長を務める病院で医師として復帰しようとしていたのだ。
ヨハンは患者を10秒見ただけでその患者の状態を把握するため「ドクター10秒」という異名を持ち、その手腕と情熱でイ・ユジュン医師含む後輩医師たちに多大な影響を与えていく。
そんなヨハンを3年前の安楽死事件で担当したソン・ソッキ検事(イ・ギュヒョン)は、ヨハンが再度同じ事件を起こすのではないかとしつこくヨハンを見張っていく。
医師ヨハンのネタバレ含む感想
チソンさんが主演だという理由だけで見始めましたが、やはり間違いなくとても面白かったです。
ただの医療ドラマかなと思いきや、安楽死の問題がベースにあり、また主人公ヨハンの秘密、医療ドラマのスピード感、適度なラブラインなど、バランスよくまとめられていて、見終わってすぐにロスになりました。
間違いなく言えるのが、チソンさんのかっこよさです。
こんなお医者さんいたら、誰でも好きになるでしょ~!と思うほどカッコいいです。
イ・セヨンさん演じるシヨンは少しずつヨハンに惹かれていくのですが、その場面が丁寧に描いてあり、ふとした時に見つめ合う2人や、思わずヨハンに見惚れてしまうシヨンを見ていると、こっちまでドキドキしてしまいます。
でも、ヨハンはある秘密を抱えておりたやすく人に頼れない部分があり、なかなかシヨンの事を受け入れられません。
そこもまた切なくて胸が痛くなり感情移入してしまいます。
また、病院ドラマにありがちな、理事長継承問題もありますが、そこまで嫌な人も出て来なかったのも、とても気持ちよく見ることのできた要因だと思います。
安楽死の問題をベースに描いてあり、人が生きること、死ぬこと、治療にあたること、諦めないことを考えさせられます。
チソンさんとは違ったタイプの医師が見たい場合は『浪漫ドクターキム・サブ』もお勧めです!
医師ヨハンのネタバレ含む見どころ①チソンのかっこよさ
見どころの一つは、何と言ってもチソンさん演じるヨハンのかっこよさです。
ヨハンは、患者を診て10秒で診断を下す、という非常に優れた才能を持つ医師。
それは、難病のようにたとえ数万分の1の病気であっても少しの予見からそれを見抜いて速やかに治療に取り掛かります。
「これは何の病気か」と考え抜く姿もカッコいいですし、自分の診断に迷いがなく、ブレずに芯があるところが、ヨハンが周りの人々を虜にする所以でないかと思います。
ある事件後に、医者という仕事から逃げようとしていたシヨンは、ヨハンのおかげで医師としてまた復帰したいと思うようになります。
また、ヨハンが自分よりも早く確実な診断を下すことに嫉妬して最初はヨハンの事をよく思っていなかったイ・ユジュン先生も、途中からヨハンの虜になるんですよね。
それは見ていて微笑ましいですし、ドラマを観ている私たちも虜になってしまうこと間違いなしです。
また、チソンさん主演の別のドラマ「被告人」でもチソンさんは囚人服を着ていたため、今回のドラマの登場シーンの囚人服は既視感があり楽しめました(笑)
被告人 DVD-BOX1 [ チソン ]
チソンさんと言えば「キルミー・ヒールミー」や「知ってるワイフ」に出演されていますが、どのドラマのチソンさんもキャラクターが違い、本当に役者さんって凄いなと思わされます。
『知ってるワイフ』では少し情けない、尻に敷かれた夫を演じています。
それに比べてこの『医師ヨハン』では、寡黙で少し影のある役柄なので、そこもカッコいいポイントだと思います。
医師ヨハンのネタバレ含む見どころ②安楽死についての考え
このドラマは安楽死のテーマをベースに描かれています。
時に、死んだ方が楽なのではないかと思うほどの痛みに患者が襲われた時、その痛みに我慢する生活から解き放たれる「死」を選ぶのを叶えるのが医者なのか。
苦痛から逃げ出したい患者にとっては「安楽死」は手っ取り早いのかもしれないが、医者にとって「安楽死」という決断は逃げなのではないか、というとても難しい問題が描かれていますが、ヨハンの意思は変わりません。
決して治療を諦めないのがヨハンの意思であり、それに基づいて患者の痛みを軽くしてあげようと模索する姿がとても感動的です
医師ヨハンのネタバレ含む見どころ③シヨンとの恋の行方
シヨンは、自分の仕事・人生から逃げようとしていましたが、ヨハンに出会い、ヨハンを尊敬することで、また頑張ろうと思い直すことが出来ました。
そんなヨハンは、医師として患者の苦しみを少しでも軽くするために奔走しているのですが、実はある秘密を抱えており孤独に生きてきた人物です。
シヨンはそんなヨハンを尊敬し、少しでも支えようとするのですが、ヨハンはなかなか受け入れようとしません。そんな中でも、少しずつヨハンに惹かれるシヨンをフレッシュに可愛らしく演じているのがイ・セヨンさんです。
イ・セヨンさんは、ヨ・ジングさんの「王になった男」でも王妃役で可愛らしい笑顔を見せてくれていましたね。
シヨンが、ヨハンの体温を測ってあげるシーンがあるのですが、2人の距離が近すぎてドキドキすること間違いなしです!
また、ヨハンににっこり笑いかけるシヨンが本当に可愛くて。
医療ドラマではありますが、この2人を見ていると本当にキュンキュンしますよ。
医師ヨハンのあらすじとネタバレ含む感想・見どころまとめ
チソンさんが天才医師に扮したこのドラマ。
医療ドラマ好きにはもちろん、医療ドラマが苦手な人でもそこまでグロテスクなシーンもなく、生と死を考えさせられるとても興味深い作品です。
ファンタジーや学生ものにそろそろ飽きてきたかなと思ってきた方にもお勧めです。