ノクドゥ伝のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?

韓国ドラマ

韓国で2019年に放送された『ノクドゥ伝~花に降る月明かり~』は2014年に公開されたウェブ漫画が原作です。

主演のチャン・ドンユンそしてキム・ソヒョンさんの二人はKBS演技大賞優秀賞と同時にベストカップル賞も受賞しました。

朝鮮第15代王・光海君の時代、平穏な離島から男子禁制の寡婦村へと舞台を移し、ある若者が家族を襲った集団の頭とその理由を突き止めるため体当たりで困難に向かって突き進む様子が描かれています。

前半はコメディのような物語の中に胸キュンシーンが満載のロマンティク時代劇で特にチャン・ドンユンさんの美しい女装姿が話題に上りました。

後半は権力争いなど史実が絡み合い、本格的な時代劇としてもとても見応えがあります。

今回はそんな「ノクドゥ伝」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のあらすじ

朝鮮第15代王、光海君による治世の時代。

ノクドゥ(チャン・ドンユン)は、父のユンジョ(イ・スンジュン)と、兄のファンテ(ソン・ゴニ)と離島で暮らしていた。

ある日ノクドゥの武芸の師のファン将軍(イ・ムンシク)の娘、幼いエンドゥ(パク・ダヨン)と海辺でゆったりと過ごしていたところ、家が大変な事になっていると知らせを受けて慌てて駆け戻ると、父と兄が武装した集団から襲われていた!

文武に長けたノクドゥはあっと言う間に集団を倒し、中の一人を負傷させ動けなくさせたところで一体誰の指金なのか問いただそうとしたが逃げられてしまう。

何故、自分達家族が襲われなければならないのか?その理由を探ろうと、父が止める中、島から出て刺客を追って本土に渡り漢陽にたどり着く。

そこで偶然、王・光海君(チョン・ジュノ)の一行に出くわすのだが、王に恨みを持った村人が石を投げたり、少し離れた場所から男が矢を放とうと構えているなど、そんな緊迫した状況の中に巻き込まれてしまいノクドゥも逆賊だと勘違いされて他の者たちと一緒に投獄されてしまう。

危うく処刑されてしまうところだったがノクドゥの機転により矢を射ろうとしていた男と共に解放された。

その男は実は女で複雑な事情があり正体を隠すため男装をしており、名前をドンジュ(キム・ソヒョン)といった。

ノクドゥは今度は刺客をおびき出そうとある料理屋に泊まるのだが、報酬に目のくらんだ女主人から毒入りのお膳を提供された事を悟り、わざと毒にあたって死んだふりをして刺客を騙す。

これにより相手が死んだと思い込んで去っていった刺客の後を追ううちに寡婦村にたどり着いてしまったのだが、その村は男子禁制なので仕方なく夫を亡くした寡婦だと偽り女装をして紛れ込む。

寡婦村の隣には妓楼があり両方を取り仕切っていた行首のチョン(ユン・ユソン)から寡婦村には空いた住居がないので妓楼の部屋に泊まるようにと指示される。

その部屋には同居人が居たのだが、男物の服を隠し持っていた事から偶然にもその人物は一緒に投獄されていたドンジュだった事に気づく。

ドンジュはある理由から王への復讐を果たすという目標を持ちながら妓生として紛れ込んでいた。

そんなドンジュと自分たち家族が襲われた理由を知るために、潜入したノクドゥの慌ただしい同居生活が始まる。

やがて自分が男だったとバレてしまい、驚きはしたものの何かと協力をしてくれるドンジュにノクドゥは次第に心惹かれ、ついには両想いになる。

そこへ王族のユルム(カン・テオ)が現れて三角関係になり、同時に二人は陰謀にも巻き込まれていく…。

ノクドゥが父や兄と共に何者かに命が狙われた本当の理由とは?

そして、ドンジュは目的を果たす事が出来たのか?

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のネタバレ含む感想

とにかく面白くて、最後まで見てもう一度最初のほうを見返してみると、一度目よりも何倍も可笑しくてつい声に出して笑わずにはいられないほとでした。

ノクドゥ伝~花に降る月明り~ DVD-SET1 【特典DVD付】 [ チャン・ドンユン ]

そんなコミカルなドタバタ劇の中で徐々にノクドゥとドンジュの恋心が芽生え始め、期待しながら穏やかに途中までゆったりと物語に入り込んでいきました。

自分を襲った刺客の足取りを追っていくと寡婦村にたどり着き、まさかの女装をしてノクドゥが住人となって探っていく様子がコメディのように描かれてあるのですが、そこが「寡婦村」という設定がなかなか斬新だと思います。

最初は、何も知らずに男のままで村に潜入したとたん、ものすごくインパクトある三人組の列女団に投げ飛ばされたりして追い出されてしまうところからすでにもう笑えます。

女装をしたチャン・ドンユンさんは、品があって美しくて口元が可愛くて、確かにこんな女性っているなと思ったり、背が異様にヒョロ長いのが気になってやっぱり無理があるなと思ってみたり、本当に印象がコロコロ変わるので登場するたびにじっと見入って飽きません。

衣装だけでなく、喋り口調や声も高音に変えてそれが自然に女性に思えてくるのが不思議でした。

ドンジュとの同居生活での一部始終、とにかくリズム感あり次から次へとピンチの場面に出くわしてその時の言い訳は爆笑ものでした。

ノクドゥがいつも落ち着きがなくあたふたしていたのとは対称的に、ドンジュはすごく落ち着いて相手をしている印象を受けて、まさにボケとツッコミが最高の漫才コンビのようでもありました。

たくさん笑わせながらも、ノクドゥとドンジュ、それぞれの目的に向かって話が進んで行くのですが、後半は同じドラマかと思うくらいに陰謀渦巻く宮廷の内外で事件が起きてハラハラで続きが気になって止まりませんでした。

ノクドゥは王に近づくために試験を受けて見事王宮に潜入する事に成功したのですが、その時の官服姿は女装の時とガラッと変わりとても凛々しかったです!

さらに、そこからの展開は史実も織り交ぜてあるので余計に見応えがありました。

前半と後半で強弱がハッキリ分かれている、そこがこのドラマの特徴でもあるような気がします。

色んな意味でアップテンポでサクサク見られて心に残る最高の時代劇でした。

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のネタバレ含む見どころ①ノクドゥが沐浴を無理やりさせられる

やはり一番の見どころは主人公の女装だと思うのですが、女装をした事で無事に寡婦村で暮らす事が出来るようになったノクドゥは、烈女団からもすっかり信頼されたようで、ある日、一緒に川で沐浴をしようと強引に誘われてしまいます。

必死で断るものの、烈女団の勢いに負けてついには上着を脱がされて川の中へ入ってしまい、慌てて肩の辺りを隠さなければならない羽目に!!

ある烈女団の一人が「あっ!」と指を差したので、男だという事がバレてしまってあわやこれまでだと焦ったら、その女人が指さしたのは川岸にいる別の人物だと分かりホッとします。

そんなハプニングが起きた後に川から出ると、「知ってるわよ~、私も同じだから」と声をかけられたのですが、もしかすると自分と同じ女装をした男なのか?と一瞬喜んだら、そうではなかったのです。

「私も胸が小さいからあなたと同じ!」という事が言いたかったのです。

この言葉に苦笑いをするノクドゥに笑えます。

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のネタバレ含む見どころ②おませなエンドゥに振り回されてばかりの二人

ノクドゥの武芸の師匠でもあるファン将軍の幼い娘のエンドゥ役のパク・ダヨンちゃんは可愛いだけでなく、おませで素晴らしい演技力は大人顔負けです!

エンドゥはノクドゥが自分の婚約者だと思っているくらいおませさんです。

そんなエンドゥがラブラブなノクドゥとドンジュの間を邪魔をしようとするところが可愛いです。

ある日、二人が同じ部屋で寝る事になってイチャイチャしていた所、いきなりエンドゥがドアを開けたのですが、咄嗟にものすごいスピードでパッと離れて、その隙にエンドゥが布団の真ん中を占領するのです。

このシーンは絶対に何度も取り直されたのは間違いないと勝手に思ってしまうくらいに、二人がゴロゴロ回転して両サイドに離れる早さが神業でした!

結局、イチャイチャは諦めて川の字になって仲良く寝る姿にも癒されました。

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のネタバレ含む見どころ③あまりにも気が小さい王様

このドラマに登場する光海君(クァンヘグン)は王の座が脅かされるのを恐れて生まれたばかりの我が子を絞殺したり、やられそうだと思った一族を先に皆殺しにしたりと残忍極まりないのですが、言い換えればとても気の小さい残念で情けない王様とも言えます。

「この日に生まれた子が王になる」と巫女から予言された事に腹を立て、その巫女をその場で殺害し、それから生まれた我が子も殺そうとするのですが、同じ日に生まれたのは実はもう一人いたのです。

それは時々登場していた王の甥にあたるユルム(カン・テオ)でした。

時々登場していたユルムは最初はいい人そうだったけれど、途中から本性を現して陰で悪事を働く憎たらしい人物となり、初恋相手のドンジュを執拗に追い回し拘束して自分の側に置こうとします。

光海君の本当の敵はユルムだったのに、結果的に思い込みで息子の首を締めてしまったんだなと最後の最後で種明かしされていた事からも細かいところまで脚本が錬られて奥が深いなと感心しました。

そして、ユルムが数年後に光海君を廃位させ自分が王座について微笑む姿が印象的です。

光海君を演じたチョン・ジュノさんは「オクニョ」の中では王后の弟役で側室に頭の上がない三枚目キャラが印象的でしたが、ここではクールな二枚目でとても同一人物とは思えません。

そんなチョン・ジュノさんは王族の衣装がとてもよく似合うなかなかのイケメンです。

スポンサーリンク

ノクドゥ伝のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは?まとめ

このドラマの脚本を手がけたのは2016年に放送された胸キュン時代劇でお馴染みのパク・ゴボム主演「雲が描いた月明かり」と同じ脚本家さんです。

「ノクドゥ伝」のほうが後から公開されたドラマですが、主人公達の初々しい表情や途中で流れるメルヘンチックなお花畑のシーン、そして史実が絶妙に絡ませてあるなどの共通点がたくさんあるように思えました。

どちらも時代劇が苦手な若い世代の方達にも違和感なく楽しめるという点でもかなりオススメです!

OSTもすごくメロディが素敵でいつまでも胸に響き渡ります。

そして見終わった後にゆっくりともう一度見返したくなるような面白い時代劇です。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました