韓国MBCで2016年に放送された『結婚契約』は最高視聴率が22･4%を誇る韓国国内で大変話題になった真実の愛にあふれる感動のラブストーリーです。
主演は「チェオクの剣」や「イ・サン」他多数の作品に主演するイ・ソジンとAFTER SCHOOLの元メンバーのユイの初共演です。
病に苦しむ実母をどんな手段を使ってでも助けたい財閥御曹司と借金取りに追われながら7歳の娘を育てるシングルマザーがひょんな出来事から巡り合い、その後のお互いの目的を達成するために結んだのは結婚契約でした！
イ・ソジンとユイの名演技に愛くるしい子役のシン・リナが加わり、視聴者のピュアな涙と感動を誘います。
今回はそんな「結婚契約」のあらすじとネタバレ含む感想・見どころを紹介したいと思います。
結婚契約のあらすじ
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ヘス（ユイ）は女手一つで娘のウンソン（シン・リナ）を育てながら親子仲良く暮らしていたが、その一方、亡き夫が残した借金を抱え、取り立て人からしつこく追われる生活を余儀なくされていた。
ある日、ウンソンが車にひかれそうになったところを助け出したヘスは気を失って病院に運ばれてしまう。
事故の相手は財閥の御曹司のジフン（イ・ソジン）だったが、思わぬ行き違いからジフンはヘスの事を当たり屋ではないかと疑う。
その後、ヘスは知人からの紹介で、レストラン「プロミス」の料理人に就職する事が出来たが偶然にもその店の経営者はジフンだった。
相変わらず借金取りはしつこく、ついには家にまで押しかけるようになったので帰れなくなり、ウンソンを連れて営業時間が終わった職場のレストランでひっそりと過ごす事になる。
その時、ジフンと友人でもある店のマネージャーのホジュン（キム・グァンギュ）が偽装結婚の話をしているのを耳にする。
ジフンの母親は移植手術が必要なほど肝臓が悪く、あいにく息子のジフンはドナーとして適合しなかったので、他の身内からの提供者が必要となり、偽装結婚をしてドナーになってくれる女性を探していたのだ。
早急に大金が必要だったヘスは「自分が相手になります」と思わず名乗り出てしまう。
ジフンとホジュンはヘスの事を怪しむが他に選択肢が無かったので「結婚契約」をする事となった。
ヘスが違法行為を犯してまでも大金を得たいと思ったのには他にも訳があり、それは事故の時の検査により偶然にも脳腫瘍が発見されてしまった事だった。
幼い娘の将来を案じたヘスは脳腫瘍を患っている事は内緒にし、治療も先延ばしにして自分の肝臓が元気なうちに一刻も早く移植をして報酬を受けたいと焦る。
そんな運命的とも言える「結婚契約」からスタートしたヘスとジフンだが、次第にお互いの気持ちが変化していく…。
結婚契約のネタバレ含む感想
このドラマは韓国国内でもかなり話題になったようで、実際、内容も分かりやすくじっくりと見入る事が出来てとても良いお話だったと思います。
他人の保証人になって多額の借金を背負わされたまま亡くなった夫の後始末をさせられ、それを恨みながらも、優しかった夫の事を憎み切れないヘスの姿が可哀想でした。
借金だけでも大変なのに脳腫瘍まで発覚し、ヘスには試練の連続でしたが、どんなに身体が辛くても愛する幼い娘にはいつも明るく接する、そんな気丈で強いママの姿は見るたびに心を打たれました。
ヘス一人なら肝臓を売る事なんて絶対にしなかったと思いますが、娘のためならば自分は犠牲になっても構わないという追い詰められた親心には言葉も出ません。
後半からやっと治療を受けるのですが、だんだん弱っていく姿はとても痛々しかったです。
一見、苦労知らずに見えたジフンも、実は愛人の子供で途中から父親に引き取られて肩身が狭い思いをしながら育ってきました。
実母の病気が分かってからはどんな方法であれ助けたいという決心は、やはり母親が唯一の自分の本当の家族だったんだろうなと思います。
肝臓が必要なジフンと大金が必要なヘスの二人の思いがマッチしての偽装結婚でしたが、その後は本当の愛へと変化していくラブストーリーとなり、色んな感情が交差して先が気になり最後まで目が離せませんでした。
K-POPグループのAFTER SCHOOLの元メンバーのユイさんの演技力は本当に抜群だと思います。
母親として、一人の強い女性として、どんな時にも自然に力のこもった演技には圧倒させられました。
後半では顔もげっそりとして足も小枝のように細くなり、役作りのためにかなり体重を落とされたのではないだろうか？と思ったほどです。
ジフンを演じたベテラン俳優のイ・ソジンさんの演技もとても見応えがありました。
最初はヘスの娘のウンソンに嫌われていたのですが、肝臓移植をするためには本当の家族であるかどうかを審査する面接を受けなくてはなりません。
娘とも面接すると言われたジフンは焦ってしまい、どうにかしてウンソンと仲良くなろうと遊園地に連れて行ったりするうち、本当にウンソンの事が可愛くなって次第に相思相愛の父娘の関係になっていく、そこに至るまでの気持ちの変化をしっかり表現されているのはさすがでした。
ユイさんとイ・ソジンさんは年の差が１７歳も離れているそうで、言われてみればイ・ソジンさん演じるジフンは大人の魅力に溢れてとっても素敵です。
ずっと気になっていた結末ですが、視聴者一人一人がその先の事を想像して欲しいと言うメッセージが込められているような気がして、それはそれで良かったのだと思います。
結婚契約のネタバレ含む見どころ①ウンソンを演じるシン・リナちゃんが可愛い
ヘスの一人娘ウンソンを演じる子役のシン・リナちゃんは可愛いだけでなく大人顔負けの演技力がすごいです。
あどけない顔立ちとは対象的に喋り方がとっても大人っぽい事にもビックリしました。
大人たちに振り回されながらも色んな事を経験しながら大好きなママと共に成長していくウンソンはこのドラマの中ではとても重要な存在です。
そんな姿を見ていると安達祐実さんや芦田愛菜ちゃんの子役時代をふと思い出しました。
シン・リナちゃんは「青い海の伝説」の中では人魚と人間との間の子としても登場していますよ！
結婚契約のネタバレ含む見どころ②印象的なジフンの実母
ハンナム食品名誉会長の愛人でジフンの実母ミランを演じるのはイ・フィヒャンさんという色気のあるしっとりとした女優さんです。
このミランという人物が物語の中で変わっていくところにも注目して欲しいと思います。
最初は手放した息子に頼ったり、大酒を飲んだ勢いで会長宅に乗り込んで暴れたりするなど我儘放題の人のようにも見えたジフンの実母でしたが、偽装結婚による肝臓移植を受ける事が決まってからは、息子を危険な目に遭わせてまで自分が助かるなんて事は出来ない！と何度も手術を拒否するようになります。
お金目あてでドナーに名乗り出た見知らぬヘスにも最初は冷たくあたっていましたが、自分にいつも体当たりで接してくるヘスの本当の優しさに心を動かされて人が変わったように母親らしい顔になっていきます。
本当に同じ女優さんかと思うくらい、最初はキツかった顔が穏やかで美しく変化していく事も不思議でした。
結婚契約のネタバレ含む見どころ③ヘスの頼もしい女友達
脇役たちがとても個性的で印象に残ったのですが、ヘスの幼馴染のジュヨン（キム・ソジン）はヘス親子にとって最後まで頼もしい存在です。
彼女はネイルショップを経営しているお洒落な女性なのですが、仕事で遅くなるヘスの代わりに第二のママのようにウンソンの事を可愛がりウンソンもとても懐いています。
ヘスが重い病に侵されている事を知った時はショックの余り取り乱したものの、最後まで勇気づけてくれた頼もしい女友達です。
この友人がいたおかげでヘス母娘の事も安心して見守る事が出来ました。
そして、彼女の一風変わった髪型やファッションや綺麗な声も暗くなりがちなこのドラマに華を添えてくれているようです。
結婚契約のあらすじとネタバレ含む感想・見どころは？まとめ
多額の借金、臓器売買、その上、脳腫瘍が見つかったという時点で何だか見る気がしなくなり一時は見るのをパスしてしまったと言うのが正直なところでした。
しかし、視聴率の高さと話題性があった事からきっと心に残る良いドラマなんだろうなと思い直して再び視聴したのですが、これが大正解でした！
重苦しいテーマには違いありませんが、人情味溢れる多くのベテラン俳優さんたちが時にはコメディ交じりの暖かい演技で支え続けてくれた事に救われて、明るい気持ちで安心して見る事が出来ます。
さらに、長い年月に渡り確執があった人達との間も雪解けのように徐々にわだかまりが解消されていき、また昔のように仲良くなっていく様子など、様々な人間模様も描かれているので最後まで飽きる事なく楽しめて本当に見て良かったと思いました。
それに何と言っても子役の女の子が天使のように最高に可愛かったです！
サスペンスのような複雑なあらすじに頭を悩ませたりと少々お疲れ気味の方には何も考えずに素直に入り込めるこのドラマはオススメです。
